「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 2月25日 中山11R 中山記念(G2)
-
お宝馬☆ドーブネ(10人気) 2着
条件好転の大穴を見抜いた!
- 2月11日 東京11R 共同通信杯(G3)
-
お宝馬☆ジャスティンミラノ(4人気) 1着
2週連続で勝ち馬を指名!
【天皇賞(春)】競馬史に残る一騎討ち
2017/4/25(火)
★土曜福島11R 福島牝馬S(G3)◎本命馬 クインズミラーグロ 1番人気 3着 これは負けてなお強し。出遅れてしまい、道中我慢、そして大外回って早めに動いて挽回しに行き、一度は先頭へ並びかけようとしていた。最後まで粘って0秒1差3着、まともなスタートならまず勝っていただろう。武豊騎手のリカバリーの上手さもあった。
$お宝馬 ギモーヴ 10番人気 6着 終始シンガリ付近。もう少し前に行けたはずだが…。しかもエンジンの掛かりが遅く、絶望的なところから直線だけで追い上げてきた。チグハグだったが、牝馬限定戦なら重賞でもその内チャンスは来るはず。
★日曜東京11R フローラS(G2)◎$本命馬&お宝馬 ビルズトレジャー 9番人気 9着 鞍上によれば、道中カッとしてハミをずっと噛みどおし、全く息を入れなかったとのことで、久々がこたえたのだろう。ホウオウパフュームも見せ場なかったように、間隔が空くと厳しいレースということかもしれない。しかもドスローの前残り。コンディションだけでなく、展開も向かなかった。
【今週のポイント】
春競馬も佳境が近付く。今週末は天皇賞(春)。貴重な長距離G1、今年は共に2000m以上ならどの距離でもトップを張れるオールマイティの現役2強が、ガップリぶつかる。2頭とも次に相まみえるのは凱旋門賞となるので、万全のコンディションで国内で戦う機会は、もしかしたらこれが最後になる可能性がないともいえない。
馬券を離れて、サトノダイヤモンドとキタサンブラックの競馬史上に残る戦いを見るのが第一という思いはあるが、やはりそこを離れてはいけない。こと馬券に限るなら、3着候補をいかに絞り込むかに尽きるレースだろう。3着なら何が来てもおかしくないのが、今年の顔ぶれ。水曜にアップされる有力馬診断では、ここに焦点を当てたい。
【次回の狙い馬】
土曜・京都9R 5着 先行して早めに仕掛け、直線入ってすぐに先頭へ並びかけたが、外外を回ってきただけに直線半ばで脚が上がる。しかしそこからも良く粘っており、内目の枠を立ち回っていたらあるいはと思わせた。前にいた馬には厳しい展開でもあり、距離ロスと併せてかなり強い競馬だった。次走、あと少し内を引けたら。
土曜・東京9R 4着 敗因は2つ考えられる。1つはゴール前の鈍ったことから距離が長かったこと。そしてもう1つは内を通った馬が圧倒的に有利なこの週の芝で、後方から外を回らされていたこと。その割にはよく踏ん張ったと思う。 次走は古馬との戦いになるかもしれないが、2000mなら斤量利も活かして勝ち負けになるはず。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。