水上学の血統トレジャーハンティング

土曜東京11R 青葉賞(G2)(芝2400m)

◎本命馬
⑩アドミラブル
牡3、栗東・音無厩舎、Mデムーロ騎手

2歳重賞が増えて高額賞金持ちが増えている上に、今年はキャラクターが豊富で、例年以上にダービーへのエントリーが狭き門となっている。ここにも本番へ出してやりたい馬が何頭も揃った。しかし用意されている切符は2枚だけだ。
血統を意識するなら、圧倒的な人気でも⑩アドミラブルから入るしかない。

近5年のこのレースで、2勝・2着2回を占めるディープインパクト産駒、母の父シンボリクリスエスからは09年と14年の勝ち馬が出ている。さらにご存じのように、近親にフサイチコンコルド、ヴィクトリー、リンカーン、アンライバルドらが居並ぶ名門。ノドの手術明けから生まれ変わったように連勝しているのは、そのおかげで本来の素質が発揮できるようになったからだろう。
良い意味でも悪い意味でもやや常識に掛からない一族なので、初の長距離輸送や初の左回りで脆さを見せる恐れはないわけではないが、杞憂に終わらせてほしいものだ。
むしろ問題はここを勝ったとして本番だろう。青葉賞組に勝利なし、しかも全力で出走権を獲ったあとに、関西からの短期間での連続遠征と厳しい条件が揃うことになる。果たしてそのジンクスを忘れさせる快勝を見せてくれるか。

$お宝馬
⑫イブキ

今の東京の芝を見ると、前の位置につけてかつ速い上がりを使える馬がいたらかなり有利となる。その点で⑫イブキが面白い。東京の2400という血統では正直ないのだが、前哨戦向きの器用さがある。馬券のキモはこの馬の扱いだろう。

上位評価は④ポポカテペトル⑪トリコロールブルー。個人的にアタマなしとみての連下候補は⑥アドマイヤウイナー⑤ダノンキングダム⑨ベストアプローチ