「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 2月25日 中山11R 中山記念(G2)
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お宝馬☆ドーブネ(10人気) 2着
条件好転の大穴を見抜いた!
- 2月11日 東京11R 共同通信杯(G3)
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お宝馬☆ジャスティンミラノ(4人気) 1着
2週連続で勝ち馬を指名!
【ユニコーンS】ユニコーンSは枠順が左右?
2017/6/13(火)
★土曜東京11R アハルテケS◎本命馬 アルタイル 2番人気 12着 直線向かいの強風が吹き荒れて、後ろにいた馬では用なし。しかも砂煙がもうもうと立ち込めており、後ろの馬はこれを吸い込んでしまったら戦意喪失。内枠で外にも出せず、砂煙の中で何もできなかった。当日の不確定要素に泣いた一戦。
$お宝馬 ドリームキラリ 5番人気 8着 こちらはハナに立ち、自分の競馬ができた。ただ鞍上によれば、外へ張って逃げようとしてしまったとのことで、追うに追えず。悪癖が出てきつつあるのか、風を嫌がったのか、その辺は外から見ていては分からないが、残念なレースになってしまった。チャンスはあっただけに…。
★日曜東京11R エプソムC(G3)◎本命馬 アストラエンブレム 1番人気 2着 完璧なレースぶり、直線はいつでも交わそうかというところだったが、直線で気の悪さを出すのはいつものことで、その分届かず。ここが解消しないと重賞で勝つのは難しい。
$お宝馬 メドウラーク 15番人気 14着 スローペースになってしまい、後ろを回ってきただけ。見せ場はなかった。ただ、新潟記念のように直線の長いところでハンデ戦に出てきたら、また馬券に一考してみたい。
【今週のポイント】
ユニコーンSは、JRAの3歳ダート路線の頂点に位置するレース。個人的にはせめてG2には格上げすべきだと思っている。
個人的には3強状態だと思っているのだが、それぞれに問題点を抱えている。まずはNHKマイルC2着でアッと言わせたリエノテソーロ。ダート交流重賞でも2歳時に他を圧倒していたが、ただ相手のレベルは低かった。今回の相手はダートでは初めての強力メンバーである。意外と芝馬ということはないか?しかもテン乗りでもある。
アディラートは、戦績を考えると能力最上位と見ていいだろうが、ドバイからの休み明けでこちらもテン乗りだ。
ここ2年で抜群の直結度を見せている前走青竜Sの勝ち馬、サンライズソアは、少頭数や外枠での好走ばかり。経験の浅い鞍上の手綱も含めて、枠順がどうなるか。
どの馬にも課題があり、意外と悩み所があるレースである。能力だけ走れば堅い決着になりそうだが、果たして?カギは枠順、馬の並びとなるかもしれない。
【次回の狙い馬】
日曜・東京5R 5着 新馬戦。好位から進んでいたが、向正面で外から寄られてしまい、位置取りがかなり悪くなっていった。そこからジワジワ差し返しており、上がりはメンバー中最速タイ。まともなら馬券になっていた可能性大。次走、スムーズなら。
日曜・阪神10R 8着 今回は展開のアヤに泣いた。砂を被りたくない馬なので前を取りに行ったら、ローズストリートとヒルノデンハーグが競るという展開になって想定を超えるハイペース。これに巻き込まれてしまい、最後は苦しくなった。普通の展開なら見直せるし、またローカル1700mへの短縮でもプラスになるはず。
水上さんもMCを務めるイベントを6/19(月)に渋谷で開催!前売りチケットはコチラから⇒
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。