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ラップで分かる距離適性

2009/9/6

新潟11R 新潟2歳S (芝外回り1600m)】
注目馬  ⑩ブランビーブラック(牡2、美浦・戸田厩舎、蛯名騎手)

     出走馬のキャリアが少ない夏の2歳重賞。それでも、新馬戦や未勝利戦を、どんなラップで走って勝ってきたかをチェックすると、ある程度は距離適性が判明するものだ。

たとえば、前走が同じ千四勝ちであっても、前後半同じラップで走ったか(純正千四巧者の可能性大)、前半速くて上がりがかかる展開だったか(スプリンターの才能)、あるいは前半緩めで上がりが速かったか(外回りマイル向き)。このように適性は分かれるものだ。

ここで注目したいのは、同じ外回りのマイルを、厳しい展開で勝ち上がった⑩ブランビーブラック。 通常、外回りのマイル、しかも新馬戦は、前半かなりのスローで、上がりが速い競馬になるもの。しかしブランビーブラックの前走は、新馬戦にしては珍しい平均やや速めの流れとなった。この馬自身が踏んだラップは、テンの3Fと上がり3Fがほぼ同じタイム。これで勝ち切るのは珍しい。この息の入らない流れで、それでいて直線半ばグイッと伸びてきた。

おまけにこの日は雨が降っていて、開幕週とはいえ時計は出にくかった(もともと今夏の新潟は例年より芝が長く、時計が掛かっていたのだが)。それを思えば評価はなお上がる。 事実、このレースの3,4着馬はアッサリ勝ち上がっており(2着馬は未出走)、このレースの経験が次走で生きたことを証明している。

もちろん血統も魅力。今夏の当該コースはダート色の濃い配合馬が好走しており、父アフリートのこの馬には向いている。おまけに母父は2歳戦に強いフジキセキ。

相手筆頭は、そのフジキセキ産駒の2頭、⑥シンメイフジ⑧クロフォード。共に勝ってきたレースがマイル向きだ。また逃げて高速上がりを使えた⑬コスモセンサー、ダート色濃い配合⑫シルクフィーリング⑯ギュンター、あとは真性千四ベストのラップを踏んでいたものの、タイムが高レベルだった⑪ハーティンハート