調教ビフォーアフター馬
◎タイトルホルダー
(牡5 美浦・栗田徹厩舎)

先週のスプリングSは当コーナーで取り上げた13番人気の爆穴馬、グラニットが予告どおり大変身!? 惜しくも4着に敗れたものの残り100mまで先頭を駆ける姿には、多くの競馬ファンが肝を冷やしたのではないでしょうか?

前走との比較で調教タイムに大きな差がある馬には、“調教を手控えざるを得なかった理由”が存在します。日経賞の調教ビフォーアフター馬タイトルホルダーは典型例で、9着に敗れた有馬記念は凱旋門賞帰りとあって最終追いもセーブ気味でした。

参考までに有馬記念9着時の5ハロン67秒9は、7馬身差で圧勝した天皇賞・春時の5ハロン65秒0(馬なり)と比べて3秒弱差。しかも当時は阪神までの長距離輸送を控えており、前走時は海外帰りの疲労を考慮して意図的に速い時計を出していなかったのが容易に推測できます。

それが今回は一転、美浦ウッドの5ハロン自己ベストを0秒4更新。同じ日に追われた馬のなかで1番時計となる64秒1の爆速タイムを叩き出しました!

この中間は前走時の敗戦を糧に調教内容を大幅に強化。22年日経賞1着時との比較でも全ての面で今年の方が凌駕しており、稽古と同じだけ走れば好調時に迫る姿を見せてくれるのは間違いないでしょう!