調教ビフォーアフター馬
◎グラニット
(牡3 美浦・大和田厩舎)

『ダイエット成功!? 猛トレーニングで本来の切れ味が戻ったビフォーアフター馬』の記事で取り上げた金鯱賞3着アラタ(6人気)と同様、8着に敗れた京成杯は年末年始を挟んだ変則調整を強いられて太目残りの可能性がある1頭。

2走前の朝日杯フューチュリティS10着は関西圏までの長距離輸送がありながら、大逃げで波乱の立役者となったサウジアラビアRC2着時の444キロから8キロ増の452キロ。そして京成杯では更に8キロ増となる460キロでの出走だったのをご存知でしたか?

ちなみに9頭立ての7番人気で2着に激走したサウジアラビアRCは、今回と同じく美浦ウッドの最終追いで5ハロン68秒1(馬なり)。過去の調教履歴から推測するに京成杯8着時は、暮れのG1から中3週での出走による疲労も考慮して攻めを手控えられていました。

それが今回は一転、最終追いでは美浦ウッドの自己ベストにコンマ1秒差に迫る5ハロン67秒0をマーク。参考までに1週前の美浦ウッドでも3頭併せで同じく5ハロン67秒0を出しており、サウジアラビアRCから16キロ増を受けて稽古を強化していますね。

重賞2着の実績は今年のメンバーでは上位の存在。当時と同じく440キロ台まで絞れれば本来の能力を発揮できる可能性を秘めており、前走の結果だけで「サウジアラビアRC2着はフロックだったのか……」と見限りは早計です!