香港チャンピオンズデー

  • クイーンエリザベス2世カップ(芝2000m、4月25日 日本時間17時35分発走)

    シャティン競馬場

    JAPAN日本馬の評価

    ○デアリングタクト(牝4、栗東・杉山厩舎)
    昨年の三冠牝馬。ドロドロの重馬場だった昨年の桜花賞を快勝しているように、重たい馬場を苦にしないパワーがある点は好材料。前走の金鯱賞こそギベオンの逃げ切りを許してしまったが、差しにくいコンディションであることに加え、左回りだとササる面もある。右回りのシャティンで叩き2戦目となれば前進必至か。

    ▲グローリーヴェイズ(牡6、美浦・尾関厩舎)
    香港遠征は19年の香港ヴァーズ1着以来2度目。過去3度の重賞勝ちは全て2400mではあるものの、準オープンの2000m佐渡Sを勝った時は1.56.6の好時計をマークしており、決して2000mが短いわけではない。前走は休み明けの分もあったか最後は甘くなったものの、叩いた今回、実績あるシャティンに舞台を移すだけにチャンス十分。ただ直前歩様で検査が入ったのは気がかり。

    ◎ラヴズオンリーユー(牝5、栗東・矢作厩舎)
    19年オークス馬で、前走ドバイシーマクラシックからの転戦。その前走は後方寄りを追走すると、直線鋭く伸びてクロノジェネシスと叩き合いに持ち込んだ。大外からミシュリフに差されてしまったものの、パフォーマンスは一時期より断然いい。やや時計の掛かる馬場は問題なく、あとは初コンビのホー騎手との相性がどうか。

    ☆キセキ(牡7、栗東・辻野厩舎)
    17年菊花賞馬にして、その菊花賞以来の勝ち星を狙う。海外遠征は19年凱旋門賞以来。不良馬場の菊花賞を勝っているように、重たい芝に適性があるのは強み。前走金鯱賞も5着とはいえ、重馬場で上がり3F最速の脚は使っていた。跳びが大きいことから、1コーナーにうまく入れるかどうかが鍵。

     

    JAPAN外国馬の評価

    △エグザルタント(セ7、香、A・クルーズ厩舎)
    昨年のこのレース覇者。G1を5つ獲得している地元のエース。安定した先行力が武器ではあるが、昨年のこのレースはコロナ禍の影響で海外からの遠征馬がおらず、地元の馬のみのレースだった点は考慮しなくてはいけない。大崩れはないものの、昨年秋はフローレに連続して敗れるなど、7歳シーズンは少々衰えが見られるのも事実。

  • チェアマンズスプリントプライズ(芝1200m、4月25日 日本時間15時50分発走)

    シャティン競馬場

    JAPAN日本馬の評価

    ○ダノンスマッシュ(牡6、栗東・安田隆厩舎)
    今回が3度目の香港遠征となる。19年香港スプリントこそ8着に敗れたが、昨年秋から完全に本格化。先行スタイルから末脚を生かすスタイルに転換し、昨年の香港スプリントを鮮やかに差し切った。今回は道悪の高松宮記念から間隔が詰まるだけに反動が心配だが、現地を知り尽くすモレイラ騎手が騎乗できるのは強み。

    JAPAN外国馬の評価

    ▲ウェリントン(セン4、香、R・ギブソン厩舎)
    下級条件から勝ち上がってきた馬で、2走前には香港短距離界の上位勢力であるコンピューターハッチを破った。勝ちタイムは1.07.8と、シャティンの1200mとしてはかなり速い。ただ前走のG2香港スプリントカップであっさり敗れたように、上のクラスだと展開利がほしい。

    △ウィッシュフルシンカー(セン7、香、P・イウ厩舎)
    昨年の香港スプリントで、勝ったダノンスマッシュから0.2秒差の4着だったのがこの馬。4コーナーで進路が開かず追い出しを待たされ、直線で大外に持ち出すロス。不利がなければ差し切っていた可能性がある。出遅れた3走前、1400mだった2走前と今年に入ってリズムが悪かったものの、1200mなら楽しめる馬だと思う。

    ◎ストロンガー(牡4、香、D・ホワイト厩舎)
    ハイペースになればこの馬にもチャンスがある。前走のG2香港スプリントカップでは鋭い決め手を見せて2着まで追い込んできた。5走前の香港スプリントはダノンスマッシュから0.9秒離された10着に敗れているものの。少し前に行き過ぎたのかもしれない。後方追走で、ペースが流れれば面白い。