2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
届きそうで届かない世界の壁…
2023/10/6(金)
高田潤です!!
先週はスプリンターズステークスに凱旋門賞と非常に盛り上がりました!!
またしても日本調教馬初の凱旋門賞制覇とはなりませんでしたが、日本から唯一参戦したスルーセブンシーズは本当に素晴らしい走りだったと思います!!
日本陣営も毎年試行錯誤しながら凱旋門賞に挑戦していますが、届きそうで届かない…
これが世界の壁なのか…
それでも勝利は確実に近づいてはいると思います。コース形態も芝の質も環境も何もかもが違う遠いフランスの地で結果を出すことは簡単なことではありませんが、ドバイやアメリカ、オーストラリアなど世界各国で結果を出して来た日本勢ですので、いつか凱旋門賞も日本馬が勝利するところを見たいですね!!
やはりヨーロッパ競馬ではガリレオやフランケルの血が非常に重要だと考えられています。日本で言えばサンデーサイレンスやディープインパクトみたいなイメージですね。
馬場適性などを考えたときに、日本とヨーロッパでは大きく違うと思いますので、その辺りも難しい問題だと思います。
日本の馬場に適性があればヨーロッパでは通用しない。ヨーロッパの馬場に適性があっても日本では通用しない。
ではどういった馬を作ればいいのか??
生産者界の方々にとっても本当に難しいところだと思います…
こういったところも競馬も難しさでもあり、面白いところでもあり、ロマンだと思います!!
競馬ファンの皆さんのみならず、競馬サークル内にいる各陣営も、自身がその馬に携わる携わらない関係なく、各世界への挑戦は注目している部分だと思います。
JRAにおきましても、海外馬の参戦が減少傾向にあるJRAの国際レースにも今後更に力を入れていくことも発表されておりますので、日本馬と海外のトップホース達との日本での戦いも競馬ファンの方々にとって楽しみなレースになっていくのではないでしょうか!?
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。