毎日王冠の頃になるとあのオグリキャップを思い出す。あれ程に強く、多くの人に愛された馬は居ないだろう。

今で言う3歳と4歳に連覇。特に3歳時は地方から14連勝の最中だった。このレースの過去10年の勝ち馬を観ても種牡馬になった馬が多く、やはり強い馬が通るレースだと判る。しっかりと今年も観ておきたい。確かに今年もいいメンバーだ。

GⅠ連勝のソングライン。牝馬だけに57キロ。牡馬なら59キロだった。そしてシュネルマイスター。春最後の安田記念はソングラインに負けた3着だが2着もGⅠ馬セリフォスでは納得だろう。言わずもなが一昨年のこのレースの勝者でもある。昨年の2着馬ジャスティンカフェも前走のエプソムCで初重賞勝ちと勢いづく。

また3歳馬ではエルトンバローズ。3連勝で前走、ラジオNIKKEI賞を勝って意気も上がる。3歳馬にはエエヤンも居る。ミルコもエースインパクトの勝利で燃えている筈だ。

【スプリンターズSの回顧】

23年10月1日(日)中山11R スプリンターズS(G1)芝1200m)
  • ママコチャ
  • (牝4、栗東・池江寿厩舎)
  • 父:クロフネ
  • 母:ブチコ
  • 母父:キングカメハメハ


まず最初にお詫びをします。先週のこの欄の次週の展望の時にGⅠ馬は2頭と書いたが実際は3頭。ドルチェモアが居ました。発走直前のゲート前で輪乗りをしている時にドルチェモアの名前がTVから聞こえてきた時に気がつきました。朝日杯FSの勝ち馬を忘れるなんて大変失礼致しました。

ゲート入りを待っている時にオールアットワンスの馬体がやけに良く見えた。お金が残っていたら、この馬から流し買いをする処だった。今年のポイントはスタートして1ハロンを過ぎ、2ハロンめにかかろうかの時。前に4頭が居たポジション。

ナムラクレアがマッドクールのま後ろに居たのだが、外へ出そうとしてマッドクールの前の外、モズメイメイの外へ出そうとした時。先にそこに居たママコチャ、さらに外のメイケイエール。その狭い間を抜こうとした処だろう。はいどうぞとは出させてはくれまい。少し狭い処を狙ったものだから、その3頭の間がかなり狭くなりママコチャとナムラクレアは接触したに違いない。諦めたナムラクレア。その後ろで収まった。

ママコチャはスイッチが入ったのかも知れない。ちょっと早いと思えるタイミングで前へ出て行った。4コーナーを廻る時には先頭のジャスパークローネをも抜くかの勢い。実際、後300の手前から追いだしている。内から伸びてきたマッドクールの伸び、勢いが凄く、ステッキを振るって最後の一押しのママコチャを抜いた時もあった。しかしゴールではしっかりとママコチャが先に出たのが判った。

仕事引受人の川田Jを鞍上に配した時点で勝利があったのかのママコチャ。ナムラクレアも最後は良く伸びていたし、アグリも今日は外々を廻る流れしか出来なかったが伸びは流石。でも上位の馬は全て内目を廻っていた馬ばかり。この日はソダシの引退の発表もあった様だが、その妹が短距離路線に名乗りを上げた日でもあった。川田Jの勢いも増すばかり。