この阪神2週めは香港国際競走と重なる。日本馬が14頭遠征で4レースに参戦。川田Jも行っている。だからボンドガールがマーカンJなのかと今さらながらに納得。2勝以上が15頭居て、あとの3議席を15頭で争うと1週前の特別登録からは読める。

関東馬で出走が確定は6頭でそのうち2頭が栗東入りしている。アスコリピチェーノは先週木曜に北村宏Jを背にCWで追い切ったのを観ている。ステレンボッシュは週末に入った様だ。栗東入りで成功する馬も居れば、反対もあり難しい処だ。

サフィラが前走で後塵を浴びたチェルヴィニアが強いが登録はない。関東馬ばかりが気になる。アスコリピチェーノは体もありレース内容もいい。コラソンビートはスワーヴリチャード産駒で体が増えだしてるのが好感だ。ステレンボッシュにボンドガールは馬は若い様だが資質も十分。また、キャットファイトも前走圧勝でインパクト大だ。パドックが楽しみだ。

【チャンピオンズカップの回顧】

23年12月3日(日)中京11R チャンピオンズカップ(G1)ダート1800m)
  • レモンポップ
  • (牡5、美浦・田中博厩舎)
  • 父:Lemon Drop Kid
  • 母:Unreachable
  • 母父:Giant’s Causeway
  • 通算成績:14戦10勝


馬券発売開始の時は馬連の⑫⇔⑮、④⇔⑨が1、2番人気とまるで競輪の様なオッズ。セラフィックコールが当初は1番人気支持だったのが、最終的にはレモンポップと落ちついた。競馬ファンは決して勝ち馬を見逃さない。

前で競馬のレモンポップと終いに賭けるセラフィックコールと真逆のタイプのぶつかり合い。だが終わってみればワンサイドレース。レモンポップの着差以上の快勝劇だった。最初の1コーナーまでにこれだけ楽に先手をとりきったら後は楽。スタートから流れる様な行きっぷりだった。

⑮番だけに最後だが、入る少し前に隣のアイコンテーラーがゲート内で立ち上がった。ノットゥルノは躓いて前へ出れず、ケイアイシェルビーが押して、ステッキを入れてもレモンポップの行き脚が早かった。まるで出た瞬間に左ムチを一発入れたかと思えたが、すっとダッシュがついて、内を三度ほど見ながら入って行き、最初のカーブを楽に先頭で入った。

あとは1馬身ぐらいの間隔でマイペースでの逃げ。結局、2番手はドゥラエレーデがケイアイシェルビーの内で主張。その後ろの内でテーオーケインズが収まる。

セラフィックコールは最後方。その少し前の内にウィルソンテソーロが居た。淡々と流れ3コーナーへ入る時と4コーナーの入りでドゥラエレーデがもっとも前に接近したぐらい。体を並べるまでいけたか。先に追いだすドゥラエレーデを尻目にあと300からゴーサインのレモンポップ。グイグイと伸びていく。セラフィックコールはいつもの脚が出ずじまい。内からテーオーケインズがジワジワ伸びるも前は止まらず。

ただ1頭だけ、内から外へ出したウィルソンテソーロが凄い脚で伸びてきた。これも田中博厩舎に居た馬と何か因縁を感じる処だ。テン乗りの原Jがいい仕事をした。距離の1800がどうかと問われたレモンポップが黙って答えた。ダート馬らしからぬシルエットのいい馬だ。