GⅠ馬に登りつめたモーニン 試金石となるかしわ記念へ登場!
2016/5/1(日)
今回はまさしく「力勝負」に
-:改めて分かりやすく例えると、馬を例える上でスピードタイプやパワータイプなど、簡単な言い方があると思うのですが、どういうタイプの馬だと思いますか?
濱:両方兼ね備えていると思います。スピードもありますし、パワーもありますし。なおかつ地方のダートもこなして欲しいと思いますね。
-:僕は正直、軽い馬場の方が良いのかなと感じは受けているので、来週雨が降ってくれた方がある程度こなしやすいのかなと。
濱:そうですね。高速馬場にならなくても、脚抜きの良い馬場の方がやっぱり馬は楽かなと思いますが、本当にやってみないと分からないのが正直なところですね。ノンコノユメ、ベストウォーリア、サウンドトゥルー、コパノリッキーはすごく地方で実績を残してきている馬たちなので。こちらは初挑戦ですから、こなして欲しいと思うばかりです。
-:そこを乗り越えるだけの可能性というか、雰囲気はもちろん感じていらっしゃる訳ですよね。
濱:ええ、並の馬ではないと思っているので。
-:若干気になるのは行きっ振りが良いので、日頃の折り合いは大丈夫ですか?
濱:そこは難しい面だとは思います。すごくスピード能力が高いですからね。調教でもそうなのですが、やっぱり一度エンジンが掛かってしまうとすごいんですよね。抑えるのが大変で抑えられなくなっちゃうというか、競馬でも多分そういう面はあると思います。やっぱりジョッキーがしっかり折り合いを付けて乗れると、終いまで伸びると思うので、その辺はミルコ(デムーロ)に任せています。
「他馬を含め、今回はマークされる立場になるでしょうから、みな目標にしてくると思うので、難しいところだと思います」
-:あまり乗り手は選ばないタイプですか?
濱:ええ、癖があるタイプではないと思うので、大丈夫だと思います。
-:根岸Sを勝った(戸崎)ジョッキーも、結果的にはフェブラリーSでベストウォーリアに乗って、あの一戦については残念な結果でしたよね。
濱:体一つしかないので、仕方がないですよね。しかし、今回は船橋を知り尽くしていますからね。
-:それに、地方の重たい馬場をこなすには、ベストウォーリアの方が適性としては若干分があるのかなという感じを受けますからね。
濱:南部杯を連覇している馬ですからね。なかなか伊達じゃないですから。そして、鞍上が戸崎さんですから。他馬を含め、今回はマークされる立場になるでしょうから、みな目標にしてくると思うので、難しいところだと思います。
-:枠順も重要になってきそうですね。フェブラリーSも有力馬が内でモーニンが外にいる状況を考えた時に、競馬をやりやすいのかなと思って観ていました。
濱:フェブラリーSの時は僕の馬が外にいて、すごくスムーズな競馬が出来て一番良かったんですよね。大外は嫌でしたが、出来れば前に行くメンツよりも外が欲しいと思ったので、思った通りの枠順で上手く行きました。今回はそういう展開にはならないんじゃないかと思っているので。
-:ちなみにこの後のスケジュールとかは決まっていますか?
濱:いや、まだ何も聞いていないです。取りあえずここを使って、結果が出てからという感じですね。
-:もちろんこれ以上の距離をこなせた方が、選択肢としては広がりますし、血統的にも海外で走っていてもおかしくないですよね。
濱:そうですね。本当にすごく可能性がある馬なので、まだまだキャリアも本当に浅いですから。試せていないことがたくさんあるので、いずれは色々なことに挑戦していかないといけない時が来ると思うんです。
-:楽しみばかりですね。
濱:まあ、そうですね。楽しみが多いですね。本当に長い目でも楽しみですが、一戦一戦大事にしていきたいなと思いますね。
-:ちなみに、同じ父であり馬主さんのアジアエクスプレスと見た目もよく似ているのかなと。
濱:そうですね。何かパッと見た印象というか。同じ父のヘニーヒューズも海外でも活躍馬を出していて、日本でもますます注目度が上がるんじゃないですか。
-:本当に、現段階で真価が問われる一戦になるということです。最後に意気込みをお願いします。
濱:馬場も力のいるコースでしょうが、本当に力勝負になると思います。頑張って欲しいです。
-:久々のインタビューでしたが、細かく語っていただきありがとうございます。健闘を祈ります。
プロフィール
【濱名 浩輔】Kosuke Hamana
1984年8月1日生まれ、兵庫県出身。
中学2年生の時に友人の影響で競馬に興味を持ち、乗馬を始める。 武豊騎手がタニノギムレットでダービーを制したレースを観て、「豊さんがインタビューに答えて、関係者が喜んでいる姿を観て、テレビで観ている立場じゃなくて、自分もその輪の中に入りたい」という思いから、競馬界での就職を目指す事を決意。
知人の紹介もあり、重賞ウィナーのダイタクバートラムなどがいた時代に太陽ファームへ約2年半勤務。競馬学校厩務員過程を経て、石坂正厩舎に所属。キャリア2年目にしてブルーメンブラットを担当。現在はモーニンを担当している。