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鹿戸雄一調教師

鹿戸雄一調教師


-:オークスに出走を予定しているスピードリッパーについて、鹿戸雄一調教師に伺います。よろしくお願いします。前走の桜花賞は10着という結果でしたが、レースを振り返っていただけますか?

鹿:2回目の阪神への輸送ということで、多少テンションが高くて、ゲート入りも手こずったりしていましたけど、結果的にはスタートがあまり良くありませんでした。蛯名ジョッキーも勝ちたかったので、積極的な競馬をしてくれましたけど、ちょっと積極的過ぎたというか、そこまで強気に競馬をして足りるメンバーではなかったというところですね。勝ちに行った分、最後は止まってしまいました。スタートがもうひとつだったので、もう少しのんびり行っても良かったかもしれませんけど、勝ちに行く積極的な競馬をしての結果なので、納得出来るところはあります。

-:積極的なレースをされたということですけれども、そんなレースを終えてのスピードリッパーの状態はいかがでした?

鹿:ちょっと体が減ったので、美浦に戻って来てから3週間ぐらい短期放牧に出しました。しっかりと休養を取れて、元気一杯で厩舎に戻って来たので、良いリフレッシュが出来たと思います。

-:厩舎に戻って来てからはどのように過ごしていますか?

鹿:帰って来てからすぐにピッチを上げていって、先週は速いところを始めています。

-:一週前追い切りはどのような形で行われましたか?

鹿:クッションも良かったので、本馬場でやりました。最後だけ併せるつもりでやりましたけど、良い併せ馬が出来て、雰囲気も良いと思います。追い切り後の状態も特に問題ありません。今日(5/13・金)は、一応念のためゲート練習をしましたけど、大人しかったですよ。あとは週末と来週やる予定ですけど、あと2本出来るので、体は万全な状態でいけると思います。

-:馬体重に関して理想はどのような感じでしょうか?

鹿:この前と同じぐらいの体重でいければ良いですよ。

-:なるほど。さていよいよオークスですが、桜花賞の1600から800メートル延長します。東京2400という条件において、スピードリッパーにとって強みだと思われる点を教えていただけますか?

鹿:2歳のときは、ちょっと折り合いが難しくて苦労した時期もありましたけど、今年に入ってからは折り合いも良いですし、落ち着いて走れるようになって来ました。血統的にも長い距離は合っているはずですし、これだけ落ち着いて走れれば、距離が長くても問題ないと思っています。

-:分かりました。それでは最後に、レースへ向けての意気込みをお聞かせください。

鹿:そうですね、オークスですから、そんなに簡単な競馬は出来ませんし、もちろん相手も凄いメンバーばかりなので、ひとつでも上位に食い込みたいと思っています。

-:応援しています。今日はありがとうございました。

鹿:ありがとうございました。


【鹿戸 雄一】 Yuuichi Shikato

1962年北海道出身。
2007年に調教師免許を取得。
2008年に厩舎開業。
JRA通算成績は71勝(11/5/15現在)
初出走
08年3月2日 1回中京2日11R ダイワジーニアス(4着/15頭)
初勝利
08年5月17日 1回新潟5日9R ダイワバイロン


重賞勝利
・08年ジャパンカップ/・08年アルゼンチン共和国杯
(共にスクリーンヒーロー号)


08年の開業初年からエフティマイア号が牝馬クラシック路線で活躍し、秋にはスクリーンヒーロー号がアルゼンチン共和国杯とジャパンカップを連勝し、JRA賞(最優秀4歳以上牡馬)を授賞するなど、華々しいスタートを切った。 11年オークスにはスピードリッパーが出走を予定。桜花賞10着からの巻き返しを狙う。