皆様、こんにちは！大盛り上がりの甲子園が終了しました。髪の毛が長い選手がたくさんいた慶応高校が見事な勝利で優勝しました。終わってからは慶応の応援が大きすぎたとクレームもでていましたが、仙台育英の選手にとっては敗戦の理由にしたくないことだと思います。選手たちがいつものプレーができなかった自分たちを責めるようなことを周りが言いだしてはダメだと思います。その理由は選手たちが一番理解していますから。だからこそ、結果は結果としてどちらの選手も精一杯頑張ったと称えてあげてほしいです。素晴らしい試合をありがとうございました！

甲子園が終わると夏競馬の終わりを感じます。先週はなんと言ってもG1昇格が望まれている札幌記念が行われ、川田君とプログノーシスのコンビが勝利しました。このレースはまさに川田君の技が光るレースで惜しくも負けたトップナイフの横山和君とは通った進路の違いが出たと感じてしまうレースでした。レースは馬のリズムを重視する川田君らしいスタートでした。しかし、そのリズムでは土曜日に12レース中8レースが4角先頭で勝っていた札幌競馬場で勝つのは難しいと感じていたはずです。

そこでリズム重視から馬を動かしていくことを選択しました。ここには馬を動かす技術、行っても抑えられる自信と信頼があったからこその競馬でした。内からトップナイフと共にポジションを早めに上げるとトップナイフは内ラチ、プログノーシスは内から3頭目の進路を選びました。まさに前述した違いはここに出たと思います。勿論、馬の力もありますが、あの馬場を考えるとラチを頼らせるよりも馬場のいい所を走らせたいと考えますからね。

迎えた4コーナーで早め先頭に立つと一気に馬場のいい外を選びました。まさに川田君にヴィクトリーロードを導かれたプログノーシスが勝利しました。2着には同じような競馬をしたトップナイフ、3着にはソーヴァリアントが入る結果となり、G1馬達がこぞって負けるレースとなりました。馬場もありますが、今回は川田君が厩舎を信頼し、馬の力を信じ勝たせたレースだったと思います。

自分の技術が頭に追いつき、思った競馬を俯瞰の目で見ながら実行できているのではないでしょうか。まさにゾーンのようなモードで競馬も楽しくなっていると思います。ここまでのレベルに来れば、日本だけでは留まることができない気がしています。それこそ、アメリカやイギリス、フランスなど世界の厩舎から依頼が舞い込み飛び回るような騎手になってもらいたいと思います。日本のエージェントだけでなく世界のエージェントとの契約も今後必要になるなと考えさせられるレースでした。

夏競馬のフィナーレ前にはワールドオールスタージョッキーズが札幌競馬場で開催されます。今回の注目は初出場の坂井瑠君と岩田望君ですね。この二人が日本競馬を引っ張っていく存在になると思っていますし、世界レベルのジョッキーの中に入り、なんだこの若手は！と驚かせる競馬をしてほしいと願っています。その札幌競馬場ではキーンランドカップも日曜日に行われます。人気を集めるのはナムラクレアになると思います。前走はマイルに挑戦するも本質はスプリンターですし、今年こそはの思いで臨んでくることでしょう。

しかし、そう簡単に勝たせはしないと私が注目しているのはウインマーベルになります。松山君としてはワールドオールスタージョッキーズに入れなかった悔しさもあるでしょうし、ここで勝ち上がりアピールをしてほしい。その他にもキミワクイーンやゾンニッヒといった上がり馬が着々と頂点を狙ってきていますし、トウシンマカオもここが勝負所と狙っています。イベント盛り沢山の夏競馬！是非、世界レベルの騎乗をお楽しみください！！