個性派・サッカーボーイが死去、ヒシミラクルなどを輩出

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1988年のマイルチャンピオンシップ(GI)に勝利するなど、重賞競走を計4勝し、現役引退後は社台スタリオンステーションなどにおいて種牡馬として供用されていたサッカーボーイ号(牡・26歳)は、10月7日(金)午前9時25分、社台スタリオンステーション(北海道勇払郡安平町)で蹄葉炎のため死亡したことが発表された。

【ノーザンファーム 吉田 勝己 代表のコメント】
「本当に能力の高かった馬で、函館記念やマイルチャンピオンシップの勝ちっぷりが強い印象として残っています。
種牡馬となってからも産駒が良く走ってくれました。ここ数年は蹄葉炎で苦しんでいましたが、つらい思いをしながらも種付けをこなしてくれ、本当にえらい馬でした。天寿を全うしたと言えるのではないでしょうか。」

【小野 幸治調教師のコメント】
「私が今まで管理した中で、一番良く走ってくれた馬なのでとても印象に残っていますが、とにかく元気の良い馬でした。今年の5月に牧場であったときはさすがに年を取った感じでしたが、まだまだ元気だという印象でした。
現役の頃は、4コーナーから更に後続を引き離して勝つというスタイルだったので、嬉しいと言うよりは本当に楽しいという気持ちになったことを覚えています。種牡馬になってからもGI馬を輩出するなど活躍することができて本当に良かったと思います。」

【河内 洋調教師のコメント】(騎手として計6レースに騎乗)
「サッカーボーイという名前のとおり、本当にファンの多かった馬でしたね。
残念ながらダービーは1番人気に支持されながら敗れてしまいましたが、その後の中日スポーツ賞4歳Sを勝ったときは、当時の中京競馬場であのような豪脚を使う馬はそれまでにいなかったので、今でもよく覚えています。そして何よりも、当時の日本レコードである1分57秒8で優勝した函館記念が一番印象に残っているレースです。
競走馬として一時代を築いた後も種牡馬として活躍しましたし、本当にすごい馬だったと思います。」

1988年 マイルチャンピオンシップ
生年月日:1985年4月28日
毛 色:栃栗毛
産 地:北海道白老郡白老町
血 統:父:デイクタス
母:ダイナサツシユ
母父:ノーザンテースト
母母:ロイヤルサツシユ

【現役時の競走成績等】
競走成績:11戦6勝
主な勝鞍:1987年:阪神3歳ステークス(GI)
1988年:中日スポーツ賞4歳ステークス(GIII)
1988年:函館記念(GIII)
1988年:マイルチャンピオンシップ(GI)

総獲得賞金:2億1,940万円 (本賞金+付加賞)
馬 主:(有)社台レースホース
調教師:小野 幸治

【表彰歴等】
1987年:最優秀3(現2)歳牡馬
1988年:最優秀スプリンター(現 短距離)馬

【産駒のGI勝利 5勝】
ナリタトップロード:1999年 菊花賞
ティコティコタック:2001年 秋華賞
ヒシミラクル:2002年 菊花賞、2003年 天皇賞(春)、2003年 宝塚記念