【アルゼンチン共和国杯】格上挑戦トレイルブレイザーが重賞制覇

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11年11月6日(日)、5回東京2日目11Rで第49回アルゼンチン共和国杯(GⅡ)(芝2500m)が行なわれ、安藤 勝己騎手騎乗の3番人気・トレイルブレイザーが優勝。勝ちタイムは2:31.5(良)。

2着には1馬身1/4差で1番人気・オウケンブルースリ(牡6、栗東・音無厩舎)、3着には8番人気・カワキタコマンド(牡4、美浦・小桧山厩舎)が続いて入線した。

勝ったトレイルブレイザーは準オープンからの格上挑戦。休養前に目黒記念4着、宝塚記念8着と重賞でも健闘していたが、重賞はこれが初勝利となる。馬主は前田 幸治氏、生産者は新冠のノースヒルズマネジメント。馬名の意味由来は「先駆者」。

1着 トレイルブレイザー(安藤勝騎手)
「いい競馬になるとは思っていたが、鮮やかな勝ち方にびっくりさせられた。折り合いが付き、乗りやすい馬。前がもっと飛ばすと見ていたなか、思ったよりペースが落ち着き、位置取りはちょうど良かったね。目黒記念(4着)で跨ったときは勝負どころでもたもたしたので、早めに動かしていったんだ。想像以上の反応だったよ。強さは本物だね」

(池江泰寿調教師)
「使いつつ良化するタイプ。馬はずいぶん良くなっていましたが、まだ歩様が硬く、次はもっといいでしょう。オーナーとの相談になりますが、状態次第ではジャパンCへの参戦も考えます。香港ヴァーズに登録を済ませていますので、遠征も視野に入れたいですね。
菊花賞、天皇賞・秋に続き、今週も重賞に勝ててうれしいですよ。来週のダノンカモン(武蔵野S)にも期待をかけます。2着が好きな馬ですが、チャンスは十分ありますからね」

2着 オウケンブルースリ(田辺騎手)
「うまく運べたと思いますが、あと一歩でしたね。流れを考えて、ある程度は早めに動きましたが、上がっていくときの手応えは抜群。4コーナーでは捕まえられると思いましたよ。よく反応してくれたのに、勝ち馬が止りませんでした。ハンデ差もありますからね。力は見せています」

3着 カワキタコマンド(柴田善騎手)
「この距離で、これだけ健闘できるなんて。驚いたよ。馬が充実してきたんだろうね」

4着 カリバーン(蛯名騎手)
「馬は良くなっているし、よく耐えてがんばっているが、広いコースで2500mとなれば、厳しいものがある。じりじりとした伸びになってしまった。2200mくらいまでがいいね」

5着 ビートブラック(松岡騎手)
「4コーナーまでは本当にいい感じで運べ、さあ行こうというとき、オウケンブルースリに先に出られ、内に切り返すロス。あれが痛かったね。ハンデも見込まれた」

7着 アブソリュート(田中勝騎手)
「状態は上がっている。なかなか真面目に走ってくれないが、距離延長も刺激になって、最近のなかではよくがんばってくれたよ」

8着 フォゲッタブル(I・メンディザバル騎手)
「もう少し前へ行きたかった。ただ、反抗的な態度が薄れ、復調気配にある。次はもっと違う競馬ができると思う」

9着 コスモヘレノス(F・ベリー騎手)
「状態は良かったし、直線も反応している。この馬にはもっと距離がほしいね」

11着 ポルカマズルカ(北村宏騎手)
「勝負どころで流れが速くなった時点で苦しくなった。スムーズに対応できなかったよ」

13着 ナムラクレセント(後藤騎手)
「かからずにスムーズに運べたが。休み明けのぶんだろう。この距離だとハンデも響くしね」

16着 ゴールデンハインド(荻野騎手)
「テンから手応えが悪かったてすよ。返し馬から燃えすぎていました」

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トレイルブレイザー
(牡4、栗東・池江寿厩舎)
父:ゼンノロブロイ
母:リリオ
母父:Forty Niner
通算成績:16戦5勝




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