クラーベセクレタ「距離は大丈夫」

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29日に行われるエンプレス杯に出走するクラーベセクレタ(牝4、船橋・川島正厩舎)を管理する川島正行調教師に競馬ラボが取材を行った際のコメントは以下の通り。

-:クラーベセクレタは今年初戦を迎えますが、TCK女王盃というプランもあったようですが、エンプレス杯にスイッチされましたね。

川島正行調教師:脚が外向していて、脚元に不安のある馬だからね。年明けのTCK女王盃は斤量を背負う事もあるし、エンプレス杯とどっちを使おうかとなった時に、大井(TCK女王盃)だと斤量が58キロだったかな?あのメンバーなら楽勝で勝てるのもあったけれど、年内に牝馬のレースはいくらでもあるから、大事に使った方が馬のためにもなるから、川崎にしたんだよね。

-:現在の牝馬ダート戦線でNo.1の実績を持つであろうミラクルレジェンドが出てきますね。

川:一線級が相手でも恥ずかしい競馬はしないと思うよ。引っ掛かるところがないし、距離も問題ないからね。自分からジョッキーの反応を待つように余力を残して走っているようなタイプだから。

-:クラーベセクレタは距離もこなしてきていますが、調教では元気なタイプですか?

川:調教で内馬場で乗っている分にはそんなに掛かったりしないけれどね。ごく一般的な大人しい部類に入るんじゃないかな。

-:今年は牝馬戦線を中心に回っていかれる形になりますか?

川:ある程度、斤量で泣かせられる時があるから、そういう時は牡馬の方に回ればいいからね。牡馬と混じれば、2キロのハンデは貰えるから。年に4つか5つくらいのレースを選んでいけばいいかな。それ以上、欲をかいてつかえば、脚元を駄目にしてしまうから。ウチの厩舎はレースをジックリ選ぶかた、現役が長いんだ。マズルブラストも10歳でこの前4着だったからね。

-:そこは先生の手腕ですね。

川:ハハハ(笑)。いいものを食べさせているからね。若い頃は勢いでどうにかなるけれど、歳をとれば、ある程度、高カロリー・高タンパクなものを食べさせないといけないからね。そこは考えて、少量ずつ、回数を分けてあげたりね。馬によって考えるよ。
我々が食べる韓国料理なんかもいい例じゃないかな?小鉢で色々な種類の料理が出てくるけれど、同じように考えると、それがいいんじゃないかなと。やっぱり、数を多くして、色々なものを食べさせるということだね。自分が開業して色々考えてきたことも形になっているだろうし。


-:ここへ来ての成長はみられますか?

川:張りが出てきたよ。寒さで青草なんかもないし、アミノ酸も欠乏するから、サプリメントをやっていたら、お尻の辺りに張りが出てきたね。うちは年齢をいくことに調教量も多くするし、馬体重もそれだけ増えてくるね。