【ヴィクトリアM】角居師「ウオッカの影でも踏めるような…」

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9日(水)、栗東トレセンで行われたオールザットジャズ(牝4、栗東・角居厩舎)を管理する角居勝彦調教師ヴィクトリアマイル(G1)共同会見は以下の通り。

-:オールザットジャズにつきまして、角居先生にお話を伺います。まずは前走の4/21福島牝馬S、鮮やかでしたが、改めて振り返ってどんな印象をお持ちですか?

角居勝彦調教師:上手に競馬をしてくれて。(藤岡)佑介君が自信満々で乗ってくれてたので、「そんなに抜けているのかな」と心配でしたけど……。

-:前々走(3/11中山牝馬S2着)がやや不運な面があっただけに、前走は「力を出せばあれくらいは」という感じでしょうか?

角:う~ん……。まあ、前々走は重賞でシッカリ走ってくれていたというのはありますけど、「強いメンバーの中でどんなもんか」というのはありました。

-:ココ2戦、非常に充実しているという感じなんですが、前走を使って中2週、この間の調整過程を教えてください。

角:もう十分に走れる体にはなってますので……。まあ、福島への輸送もあったので、シッカリご飯を食べて、いい体調に戻してあげるということを主眼にしてました。

-:リカバリーを含めての中間の調整ということですね。1週前は坂路での併せ馬でしたけど、これはどういう内容でしたか?

角:あんまりやりすぎになっても……、ということを考えても、ヤマ(坂路)でいいんじゃないかと。

-:1週前の動き、どのような評価ですか?

角:もう十分に動けている、という感じではありました。

-:それを受けましての今日の最終調整ですが、乗り役さん(藤岡佑騎手)には先生からどういった指示を?

角:折り合いと、あとはタメが利いて瞬発力があるかどうかの確認だけで、「馬はもう出来上がっていると思います」という話はしておきました。

-:改めて、動きの評価を頂けますか?

角:ホントに良かったと思います。

-:上がってきた馬をご覧になっての印象があれば教えてください。

角:息も乱れてなかったですし、「イイ状態で使えるんだな」っていう感じはしました。

-:今回は東京のタフなマイルということになります。ココ2戦、1800mの重賞で良績を残していますが、マイルというのは改めてこの馬にとってはいかがでしょう?

角:勝ってるのが1800mなので、「1ハロン短くなるのはどうなのかな」とは思いますけど、使ってみなきゃ分からないところかなと。

-:あと、ココ2戦はコーナー4回のレースなんですが、コーナー2回になることについてはどのようにお考えでしょう?

角:まあ前走も上手にスタートを切れていましたし、1600mなら1600mの流れに合わせて乗ってくれると思います。

-:ココ2戦は440キロ台で走っています。かつては460キロくらいで走っていたこともありますが、体はどれくらいで大一番に臨めそうでしょうか?

角:前走とさほど変わってない感じなので、それくらいの体重かなと思います。

-:現時点で先生が仰ることができる、この馬の一番のセールスポイントとなりますといかがでしょう?

角:そうですねえ。佑介君は「走るセンスが非常にイイ。馬場が悪くても、いい馬場でも、コーナーも上手に曲がるし」って言ってましたんで、そういうセンスなのかなと思います。

-:じゃあ、本当にいい形でステップを踏みながら大一番に臨めると見てよろしいでしょうか?

角:そうですね。ホントにG1に向けてイイ状態に持って来れたので良かったなと思います。

-:それでは、レースに向けての抱負、ファンの方へのメッセージ、最後に先生からひと言頂けますか?

角:ココまで力のある馬だとは調教師も疑ってかかってたんですけど(笑)、トントン拍子にココまで来てくれて……。ホントにファンの応援でココまで来たように思うので、何とかG1でもシッカリ走ってもらいたいなと思ってます。

-:先輩に続けと。

角:そうですね。何とかウオッカの影でも踏めるような走りをしてくれたらいいなと思います。