【ヴィクトリアM】レディアルバローザ「東京マイルはピッタリ」

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9日(水)、栗東トレセンで行われたレディアルバローザ(牝5、栗東・笹田厩舎)を管理する笹田和秀調教師ヴィクトリアマイル(G1)共同会見は以下の通り。

-:おはようございます。まずは前走の敗因の分析からお願いしていのですが、よろしいでしょうか?

笹田和秀調教師:おはようございます。中山牝馬の後、ヴィクトリアに直行の予定だったんですけど、ちょっと馬の元気がいいんで、急きょ参戦という形になったので、少し調整的に急仕上げになったのと、前走、その前が1800mを使って1400mの競馬というので、少しスピードに対応もできなかったのではと思うのですが。

-:急仕上げというふうにおっしゃっていましたが、その点がプラス8キロとか、そのあたりに出ていたんでしょうか?

笹:そうだと思います。

-:さらにさかのぼる形でお話をおうかがいしたいのですが、快勝しました中山牝馬S、あれは逃げてのレースでしたけれど、振りかえってどんな印象をお持ちですか?

笹:雨が降って、馬場が悪い天候と馬場状態だったので、この馬はあまり重馬場が上手じゃないから、もう思い切って、馬場のいい所を通るには、あの作戦しかなんじゃないかなと思ってああいう形になって応えてくれて、見事勝ってくれました。

-:福永ジョッキーのファインプレイということも言えそうですね。

笹:そうですね、好判断だと思います。

-:前走からの中間なんですけれど、その後の調整過程を教えていただけますか?

笹:はい、一応ああいう形で競馬を使ったので、少し楽をさせて、先週からまた時計を出し始めたんですけどね。

-:先週は、ポリトラックでの1週前追い切りですが、どういった内容だったか教えてください。

笹:ちょっと天候が悪くて、雨風が強く、馬場状態もそんなに良くなかったので、先週はあまり無理をしませんでした。馬に負担のかからない、調整だったんです。

-:1週前の追い切りの評価をいただけますか?

笹:そういう天候も踏まえたうえで、最後の1ハロンの動きがいつもこの馬は11秒台で楽に上がってくるのに、12秒5と時計がかかっていたので、「少し重いのかな?」という感じがしました。

-:それを受けて今日の最終調整ですが、乗り役さんには先生からどういった指示を?

笹:先週こういった動きだったので、「今日は最後の1ハロンを重点に、無理をしないで馬にまかせて乗ってきてください」と頼みました。今日はいま時計をもらったら11秒2という上がり時計で上がって来てるので、「こっちが考えていたとおりの調教ができたんじゃないかな」と思っています。

-:では、先週から今週にかけて、いい状態に変わってきたという感じでしょうか?

笹:そうですね、今週のレースに向けて、状態をアップできてるんじゃないかなと思うんですけどね。

-:この馬なんですが、5歳になって、昨年から何か変化というものがありましたら、少し教えてください。

笹:そうですね、1歳、歳を取ったので、少し大人っぽくなってきてると思います。もともとポーカーフェイス的な馬だったんで、そのへん、変化はあまり感じなかったんですけれど、今年になってこう、去年以上に体も気持ちもまるくなってきてるんじゃないかなというところがあります。

-:去年から円くなって、良くなっていると考えるんですが、昨年はこのヴィクトリアマイル、なかなか強い相手に惜しい3着というレースでしたが、あの頃と比較して状態、今年の場合はいかがでしょう?

笹:去年はローテーション的に阪神で中山牝馬があって、すぐヴィクトリアに直行だったんで、こう、グーッと上り調子の時にすごく馬が良い、ピチピチした状態で使えたのであの結果が出たんで、今年は少し大人っぽく、まるくなってきた分、現状維持の体調面で挑むようになると思います。

-:それでは、現在の状態を受けまして、レースに向けての抱負を、最後に先生からいただけますか?

笹:去年も好走したように、東京の1600mという距離はこの馬にはピッタリ合うというのと、また福永祐一君が今年調子がいいので、それを合せて、このレースいい形で迎えられ、結果を出したいと思っています。