【エプソムC】トーセンレーヴ「自分の競馬に徹する」

トピックス

6日(水)、栗東トレセンで行われたエプソムC(G3)に出走予定のトーセンレーヴ(牡4、栗東・池江厩舎)を管理する池江泰寿調教師のの追い切り後のコメントは以下の通り。

-:まずマイラーズカップのレースはどんなふうに今、振り返られますか?

池江泰寿調教師:そうですね、開幕週、そして強い逃げ馬がいて、というのを意識して早め早めの競馬を試みたのですが、なんていうんですかね、ちょっと体が伸びきった感じになりまして、タメが作れずに、最後はなんかね、伸びず、バテずというような中途半端な競馬になってしまってね。ファンの皆さんにご迷惑をお掛けしたなと思って反省しております。

-:レース後のジョッキーのコメントですと、ちょっとポジションを取りに行かないほうがいいというようなコメントもされてたように思うんですが、その辺りはいかがですか?

池:やっぱりあまり急がせずに出たなりで、おそらく中団ぐらいになるとは思うんですが、その辺りで、しっかりタメを作って。それで、ちょっとエンジンの掛かりが遅いところがあるので、4コーナーで、ある程度ふかし気味で行って前を射程圏に入れて、それで直線もうひと伸びというのがこの馬の脚質なのでね。前走も自分の競馬に徹していれば、勝つのは難しかったかもしれませんが、入着以上は行けたんじゃないかと思っています。

-:そのマイラーズカップからここまで、中間短期放牧も挟まれたようなんですけど、そのあたり教えて下さい。

池:前走のデキは良いほうでしたので、もうひとつ迫力は無かったんですが、状態は悪くなかったんですが。この中間は更に使った上積みもあるし、調教でも良い動きをしてましたので、良い状態で出せると思います。

-:そして今朝の最終追い切りですが、どんな内容だったのでしょう?

池:Cウッドコース2頭併せで、前の馬から2~3馬身後ろで折り合いを付けて、直線ラスト1ハロン強めに追う形でした。

-:その状態の良さとは、今日の動きからも見られましたか?

池:タイムはマズマズですし、動きというのはやっぱりちょっとエンジンの掛かりが遅い馬なので、もうひとつ上のギアがあるんですが、それに入るまでに追い切りの場合は終わってしまうので。この馬の本当の脚っていうのは調教では見れないんですが、コンディションすごく良いのでね。特に2週前、トゥザグローリーをアオるぐらいの動きを見せてましたのでね。前走以上の状態では出せると思います。

-:そのエンジンの掛かりが遅いというお話がありましたけど、その意味で東京の長い直線というのはプラスに働くのではないでしょうか?

池:もちろんその通りですね。実績もありますし。ただ、直線向くまでね、引っ張ったままヨーイドンというのではまだエンジン掛からないので。ある程度、4コーナー手前からふかし気味で行って。そういうレースをすると直線もうひと加速してくれるんでね。

-:その末脚を引き出すというところにおいて、現状、最終週になります東京の馬場コンディションというのはどんな印象をお持ちでしょうか?

池:だんだん外差しも決まってきてますので、前走のように前残りの馬場だから自分の競馬と違うスタイルをするとあまり持ち味が出ませんでしたので。とにかく自分の競馬に徹してみようかと。そのスタイルで十分差しも決まるような馬場になってきてますのでね。

-:このトーセンレーヴ、もう少しのところで重賞タイトルにまだ手が届いていません。良血でもありますし、なんとかタイトルを、というファンの方々も多いと思うのですが。

池:その通りですね。そのためにはもうワンパンチ引き出せるようにエンジンを3~4コーナーで暖めといてね、直線半ばでギアをもうひとつ入れられれば、重賞を十分勝てる能力を持ってると思いますので、そういう競馬が出来ればと思っています。

-:期待しております。

池:ハイ、ありがとうございます。