【東京ダービー】本橋騎手「4コーナーで勝てると思った」

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6月6日(水)、大井競馬場で行われた南関東重賞・第58回 東京ダービー(SI)(3歳、定量(重賞競走)、1着賞金:4,200万円、ダート2,000m)は本橋孝太騎手騎乗の6番人気・プレティオラス(牡3、大井・森下淳)が優勝。勝ちタイムは2.06.8(良)。これにより2着までの2頭にジャパンダートダービーの優先出走権が与えられた。

レースは序盤から前を急ぐ馬が殺到し、前半5F61.8秒のマズマズの流れ。プレティオラスは終始、最後方を追走していたが、4コーナーからひとマクリ。先に抜け出したエミーズパラダイス、内を掬ったプーラヴィーダよりも、大外を回りながらも、一枚上の決め手をみせ、この日が誕生日だったというプレティオラスは、自身に華を添えるようにダービー馬に輝いた。

「馬のデキが凄く上がっていて、返し馬からやる気に満ち溢れ、『今日はやれるかも』と思ったほど。前回の羽田盃は馬群から離れ過ぎてしまったので、そこに気をつけて運びましたが、4コーナーでは勝てると思いました。今日は持ち味の決め手を出してくれましたね」

こう語ったのは、2006年のデビュー以来、デビュー7年目の鞍上の本橋孝太騎手。自身初めてとなるダービー制覇にゴール前ではガッツポーズもみせたが、前走の羽田盃でも、当時11番人気だったプレティオラスを駆って3着(同着)。この日は3コーナー通過時点も15番手。後方待機ながら、勝利を確信した強心臓ぶりは恐れ入る。

また、管理する森下淳平調教師は若干32歳の若きトレーナー。昨年もエンジェルツイートで東京2歳優駿牝馬を制したが、開業2年目でのダービー制覇。更に2着にも管理馬のプーラヴィーダが入り、厩舎のワンツーフィニッシュとなった。

「2頭共に状態面は満足のいく形でレースに送り出せました。これからも地方競馬を盛り上げられるような馬をつくっていきたいです」と師。

次走は管理する2頭共に順調ならば、7月11日(水)のジャパンダートダービーが視野に。強力な中央勢を南関東のヤングパワーが迎え撃つ。

左から森下淳平調教師、本橋孝太騎手、伊達泰明オーナー




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