内田騎手が騎乗停止、東京8レースの走行妨害申立てについて

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10日、第3回東京競馬4日目第8レース・3歳上500万下で、ファイナルフォームの決勝戦手前での進路の取り方について、ランパスインベガスを管理する小島茂之調教師が走行妨害の申立てをしたが、棄却された。

小島茂之調教師は
「勝ち馬は強いし、1着は決まっていましたが、2、3着が変わっていたかもしれないと思ったので、走行妨害の申立てをしました。
私も馬券を買っていたファンという立場からこの社会に入った人間です。
アヤをつける形になってしまい、勝ち馬の関係者には本当に申し訳ない気持ちですが、このような事象はファンにきちんと説明する必要があると思いますし、問題提起をしていかないといけないと思って申立てをしました」と語った。

この申立ての件及び、同レースの審議内容に関して、JRAは最終レース終了後、マスコミに向けて記者会見を開いた。

青木清也裁決員は
「ゴール前の出来事で、ゴール後で起きたのかゴール前で起きたのかを精査しましたが、ゴール前で起きたことなので審議のランプを点けました。内田騎手がムチを持ち替えて左ムチを入れたら馬が外に行ってしまって、松岡騎手の馬が2完歩ほど控える形になりましたが、被害を受けた場所など被害の状況を考えて、走行妨害には至らないと判断しました。
内田騎手の不用意なムチの使い方は危険なため、内田騎手は6月16、17日の2日間の騎乗停止とします。また、小島茂之調教師から『2着と3着が替わっているのではないかと確信している』ということで、走行妨害の申立てをされました。その後、改めて状況を精査いたしましたが、走行妨害にはあたらないと判断し、申立てを棄却いたしました」と説明。

その後も質疑応答が続いたが「降着になるケースとならないケースの明確な判断基準を」と求めるマスコミ側と「レースによって状況の違いがあり、難しいところがある」とするJRA側の話し合いは平行線を辿った。