【宝塚記念】内田博騎手「責任を持っていい結果を出したい」

トピックス

20日(水)、栗東トレセンで行われたエイシンフラッシュ(牡5、栗東・藤原英厩舎)に騎乗する内田博幸騎手宝塚記念(G1)共同会見は以下の通り。

-:いよいよ宝塚記念が近づいてきました。4日後ということですけども、現在の心境としてはどんなものでしょうか?

内田博幸騎手:そうですね、またエイシンフラッシュとコンビを組めるということができたので、本当にうれしく思っています。

-:今日の最終追い切りはどういう内容だったでしょうか?

内:追いかけて、直線ジワジワ詰めていく形になったんですけれど、まあ、今日はちょっと馬場も時計がかかっていたんですけどね、比較的、それでもリズム良くスムーズな追い切りだったと思います。

-:相当、後ろを追いかけてましたかね。

内:そうですね、まあ能力差もありますから、あまり近づいていても併せ馬にならないんで、少し離した形で行っていました。

-:ただ、直線ムチが入ると一気に突き放して4馬身ほど。

内:そうですね、「少し負荷をかけてくれ」という先生からの指示だったんで、最後はムチの反応と追ってからの反応を確かめる程度にやりました。

-:その反応、ジョッキーにはどのように伝わってきたでしょうか?

内:今日の結構かかる馬場にしてはいい動きだったし、反応もすごく良かったです。

-:先週もずいぶん良い内容だったと聞いてますけれども、その先週と比べてどうでしょう?

内:そうですね、先週の動きも良かったんですけど、先週は併せ馬という形よりも、追いかけて一瞬で交わしたっていう形になってたんで。今日のほうがキッチリ併せ馬、直線併せて行けたんで、今週のほうが内容的には良かったんじゃないかなと思います。

-:そうしますと、大一番に向けて非常に楽しみなデキで臨めるというふうに考えてよろしいですか?

内:そうですね、デキは今の段階ではいいと思います。ただまだ海外帰りなんで、どういった結果を出してくれるかは、ゴール板に入ってみなければわからないんで。

-:やはりどうでしょう、追い切りで乗ってみて「休み明けだな」っていう感じはあるんですか?

内:う~ん、それはレースをやってみなければわからないですね。追い切りの動き自体はいいんで、これでいいと思って周りもやるし、乗ってる側もこれでいいと思って乗ってるんで。実際のことは、やはりレースしてみなければわからないです。

-:あらためてになりますが、レースとしては、去年の天皇賞(春)以来ということになるんですが。

内:そうですね、僕もケガをしましたしね、こうやって復帰できて、宝塚記念をエイシンフラッシュで乗せてもらえるっていうことが、本当に「違う騎手でも仕方ないな」と自分は思ってましたから、こうやって依頼されたことは、自分でも責任を持っていい結果を出したいなと思いますけど、まあ、精一杯の騎乗をしたいと思っています。

-:この間、エイシンフラッシュも善戦はありましたけども勝つところまではいってなかったわけですが、どういう思いでエイシンフラッシュのレースはご覧になってましたか?

内:惜しいレースはしてましたんで、勝つのがやっぱり一番いいんだと思いますけど、その一戦で上位に来ていることが、やはり力がなければそうやって上位にくる競馬はできないんで。そういった面で、ダービー以来勝ってないんですけど、でもいいところまで来てる競馬をしてるんで、この馬の力は十分あると思うんで、それをうまく導いてあげられればなと思います。

-:どうでしょう、今回休み明けというのは別にしても、ダービーの頃と比べてやはり2年経って、いろんな面で成長したところというのはあるんでしょうか?

内:そうですね、馬自身も落ち着きも出てきてるんで。体つきも前よりしっかりしてきてるんでね、確実に成長はしてると思います。

-:阪神の2200mというのは、この馬にとってはどうですか?

内:別に問題ないと思いますし、阪神でもレースを勝っていますから。あとは相手次第なんで。

-:その相手関係ですけれど、強い馬も出てきますが。

内:そうですね、有力馬もたくさんいるんでね、その中でどういった走りをするかは、これから楽しみにしてます。

-:作戦的にはいろいろ描いていらっしゃいますか?

内:作戦を考えても、その作戦どおりになることはまずないんでね、それを含めてあとは実際にゲートをきって、あとは自分の判断で、このエイシンフラッシュが一番走りやすい場所でレースをしたいなと思います。

-:梅雨時ですから、空模様も気になるところではありますけれども、道悪への対応力というのは、この馬はどうでしょう。

内:道悪はほとんどあまり経験してない馬なんですけど、まあ今日の追い切りでも馬場はけっこう悪かったんですけどね、そんな馬場でもスムーズな走りをしてたんで大丈夫じゃないかなと思います。

-:大丈夫というつもりで騎乗すると。

内:そうですね、乗る前から弱気になっていても良い結果にならないんで。やはり馬を信じてあげるのが乗り手だと思うんで。

-:枠順はどうでしょうか?

内:あまり外すぎないほうがいいとは思うんですけど、どの枠に入ってもエイシンフラッシュのレースをするまでなんで。どの枠になろうとそれは仕方ないから…まあできれば真ん中くらいがいいかなと思います。

-:あらためて聞きますが、このダービー馬のエイシンフラッシュ、一番魅力的な部分はどんなところなんでしょう?

内:瞬発力もいいものを持ってるんで。その瞬発力を生かせる競馬、そういうところが出れば、すごくこの馬は素晴らしいものを持っていると思うんで、そういうところが発揮できればなと思います。

-:ファンの後押しがあって出走にこぎつけるこの宝塚記念、たくさんのファンの方がエイシンフラッシュに投票してくださいました。最後にファンの方へメッセージをお願いします。

内:こうやってまたエイシンフラッシュに騎乗させてもらえる機会ができたんで、精一杯乗りたいと思ってます。阪神競馬場まで足を運んでもらって、生で競馬を見てもらいたいなと思うんで、ぜひ競馬場まで足を運んで見に来てください。