ジェネシスロックが1番人気に応えて外目を抜け出す!

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日曜阪神5R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.11.8

ジェネシスロック(牡2、アグネスタキオン・栗東、安田厩舎)

※ジェネシスロックが1番人気に応えて外目を抜け出す!

芝コースは内目は敬遠して外めから伸びて来る直線の攻防だ。道中は内目だったが、直線入口で外へ出して来たジェネシスロック。残り300メートルのあたりから、鞍上が追い出した時に少し不安定な体勢と思えた瞬間もあったが、その後は大丈夫。左ステッキを入れられて伸びて行く直線であった。2着にもその後ろから伸びたウインドクラストが確保。逃げたワイドウォーカーが35.3で逃げたのだが、相変わらず逃げて勝つのは、この中京コースの芝では至難の技なようだ・・。

朝の1レース、2レースの芝でもけっこう外目に出してくるシーンが続く。やはり新しくなったコースでの芝。野芝が影響するものだろうと思える。乾きが遅い様だ。
スタートはスピーディシャープ1頭だけが取り残された格好での出。1ハロンを通過するまでに、ワイドウォーカーにドントタッチミー。そしてトーホウハヤブサと先頭がめまぐるしく替わった。その後も後続の追い上げが急でなかなか息の入らない流れ。知らないうちに、ジェネシスロックはブービーの位置になってはいたが、無理もしていないので当然か。
そんな中で、好位の馬群の中で持ったままでいい行きっぷりだったウインドクラスト。手綱を引っ張ったままでカーヴを迎えていた。
直線に入ってまだ先行馬は頑張っていたが、けっこう後続が追い上げて来ている。やはり新馬戦だけにあまり外へは出したくないのか、けっこう内目で固まっている先行集団。その中を逃げたトーホウハヤブサの内へ進路を取って抜け出そうとする。

最内に入ったウインドクラスト。粘るトーホウハヤブサ。その外をドントタッチミーだったが、残り50メートルから並んできたのがジェネシスロック。鞍上の北村友Jの左ステッキで促され伸びて来ていたのが、前を捕えて1馬身半差をつけてゴール。
最終的には1番人気となったジェネシスロック。オッズ板で単勝人気を終始見ていたのだが、4頭ばかりがかなり接戦していたものだった。まるでこの混戦と同じ様な人気争いでもあった。
最後の1ハロンが12.8と、最後の最後が一番かかる感じだ。そしてやはり外からの伸びの方が良く伸びている感じも受けた。
昨日のダート戦で1番人気で勝ち損ねた安田厩舎だが、ここでホッとしたに違いない。ケイコを観ていると、まだまだいい駒が揃っている様子で、今後も2歳戦は見逃せない厩舎だ。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。