【オールカマー】中山巧者・ナカヤマナイトが重賞2勝目!

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12年9月23日(日)、4回中山7日目11Rで第58回 産経賞オールカマー(GⅡ)(芝2200m)が行なわれ、柴田 善臣騎手騎乗の2番人気・ナカヤマナイトが優勝。勝ちタイムは2:15.5(重)。

2着には1.1/2馬身差で4番人気・ダイワファルコン(牡5、美浦・上原厩舎)、3着には6番人気・ユニバーサルバンク(牡4、栗東・松田博厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたルルーシュは勝負処で伸び負けして4着に敗れた。スノークラッシャーは2コーナーで右肩跛行のため競走中止。ラッキーバニラは競走中に鼻出血を発症している。

レースはコスモラピュタがハナ、ルルーシュ、ダイワファルコンは好位追走。ナカヤマナイトは中団。向こう正面半ばでナカヤマナイトは強気にポジションを押し上げると、4コーナー出口では2番手へ。 最後はダイワファルコン、ナカヤマナイト。その後ろのユニバーサルバンク、ルルーシュら、勝負圏内は4頭に絞られたが、最後は終始、手応えに勝るナカヤマナイトが押し切った。

勝ったナカヤマナイトはおじにダートの短距離戦線で活躍したスピニングアローがいる血統。これが昨年の共同通信杯以来、1年7ヶ月振りの重賞タイトルとなったが、中山コースはディセンバーS勝ち、今回と同コースのAJCCで2着など、中山巧者として知られている。 馬主は和泉 信一氏、生産者は日高の沖田牧場。馬名の意味由来は「冠名+騎士」。

なお、これでこの日の東西重賞はステイゴールド産駒が制した。

1着 ナカヤマナイト(柴田善騎手)
「折り合いがポイントとなる馬だけど、道中はリラックスしていたし、自分のリズムを守れた。馬場に脚を取られながらも、直線もしっかり伸びてくれたね。じわじわと力を付け、ようやく思い描いた姿になってきたところ。このまま無事に歩んでほしいし、もっと上を目指していきたい」

(二ノ宮敬宇調教師)
「牧場でも乗り込んでいただけに、帰厩した当時は細く映るくらいでしたが、うまく調整でき、きょうはプラス10キロ。少し重いのかなとも思っていました。でも、問題なかったですね。筋肉が柔らかいのが持ち味で、段階を踏むごとに良化しています精神的にも成長。間隔が開き、燃えすぎないかとの心配も払拭してくれました。道悪はそんなに下手ではないと見ていましたし、いい勝ち方ができましたよ。そうびっしり攻めていませんので、上積みも大きいでしょう。これで今後の路線も決まりました。GⅠを使えるよう、仕上げていきますよ」

2着 ダイワファルコン(北村宏騎手)
「ゲートではそわそわしていたけど、いつものように他馬を威嚇することもなく、リラックスして走っていた。馬場が良ければもっと抵抗できたし、早めに先頭に立ったのは誤算でも、イメージに近い乗り方ができた」

3着 ユニバーサルバンク(N・ピンナ騎手)
「この馬のレースは何度もVTRで確認していたが、いつもより行き脚が付かなかった。出たなりで進め、4コーナーでは交わせそうな手応えもあったが、馬場が堪えて伸び切れなかったよ。パンパンノ良なら、接戦に持ち込めたと思う」

4着 ルルーシュ(横山典騎手)
「これまでとは相手が違うし、流れはきつかった。よくがんばっているよ」

5着 コスモファントム(丹内騎手)
「前走よりもいい状態でした。4コーナーで狭くなり、躓く不利。あれがなければと悔まれます」

6着 メイショウカンパク(蛯名騎手)
「前が詰まり、スムーズさを欠いた」

7着 サンテミリオン(三浦騎手)
「トモの感触やハミ受けなど、だいぶ良くなってきた。このままいい方向へ変わってほしい」

8着 マイネルキッツ(松岡騎手)
「状態は持ち直しつつある。ただ、上がっていこうとした3コーナーでごちゃついた」

9着 ダコール(佐藤哲騎手)
「のめっていたとはいえ、ぎりぎりのところでバランスは取れた。4コーナーでも手応えはあったよ。でも、GⅡだけに、良でなければこの馬らしさは見られない。いい馬場で走らせたかった」

11着 ヒットザターゲット(古川騎手)
「思ったより位置取りは後ろになったけど、手応え良く進めた。3コーナーでスムーズさを欠いたのが痛い」

12着 マイネルスターリー(柴田大騎手)
「追い出したときの反応は良かったのですが、長く脚が持続しませんでした。気持ちの問題なのかもしれませんね」



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ナカヤマナイト
(牡4、美浦・二ノ宮厩舎)
父:ステイゴールド
母:フィジーガール
母父:カコイーシーズ
通算成績:17戦5勝
その他の重賞勝利:
11年共同通信杯(G3)



写真:武田明彦

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