【天皇賞(春)】脚質転換?須貝師「違ったゴールドシップも見てみたい」

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28日(日)に行われる天皇賞(春)(G1)に出走予定のゴールドシップ(牡4、栗東・須貝厩舎)を管理する須貝尚介調教師の一問一答は以下の通り(24日(水)、最終追い切り後)。

-:まずは今期緒戦の前走、阪神大賞典は記憶に残る鮮やかな差し切り勝ちでした。振り返ってみてどんな走りだったでしょうか?

尚:変な緊張感がありましたね。“ここでは負けるわけにはいかない”という気持ちが大きかったので。勝ててホッとしています。

-:そこから中5週開いてますが、ここまでの雰囲気はどんな感じできていますか?

尚:いい感じで。身体もそうですけど、精神面でも、また少し大人になったようなところがあるんじゃないかなと思います。

-:今日の最終追い切りですが、芝コースになりました。深夜から雨が降りましたので、そのあたりを考慮してということでしょうか?

尚:そうですね、ずっと雨が降っていて坂路も悪かったので。当初はCWで予定していたのですが、(馬場を)踏んでみて、これじゃあまり良くないなと。で、芝が緩んだのを踏んで、クッション的にも悪くなかったし、息(を整える程度)の調整なので、そういう意味でも芝のコースに入れました。

-:先週は坂路で動くクリーンエコロジーと併せまして52秒2の12秒5で先着、そして今日は芝コースだったのですが、仕上がり具合と動きは先生の目にはどのように映ったのでしょうか?

尚:シュプリームギフトを見ながらという指示で、長めから行ったんですけど、息を調節するためにやっていたのでね。「最後は気合いを付けるように」とは言っていました。時計は出ていたのでリラックスして走って。良い感じのフォームで走れてるなと思います。

-:かなり良い手応えということになりますか?

尚:そうですね。

-:そしてゴールドシップにとりますと、古馬になって2戦目。古馬となって初のG1、初の3200mになるんですが、どんな走りを期待されていますか?

尚:あまり形にとらわれず、自分の競馬をしてくれたらいいなと思いますね。

-:京都の長距離戦は菊花賞で3コーナー手前からロングスパート、鮮やかな差し切りがあります。あの長く良い脚は大きな武器になるんじゃないですか?

尚:まあ、そういう形にとらわれないゴールドシップも見てみたいなと思っているので。3200もあればレースのアヤとかで結構逃げ馬が残ったりする場合もあるのでね。その辺はゴールドシップと内田君に託すしかないので。まあ、“ちょっと違ったゴールドシップも見てみたいかな”と思ってますね。

-:有馬記念と菊花賞を含め、現在重賞4連勝中、勝つたびに新たな一面とか、良くなっている点というのはあるでしょうか?

尚:まあ、身体的にも調整的にも、精神的にも。このG1は本当にG1の中でも獲りたい一戦なのでね。そのつもりでやってきましたので。頑張って欲しいなと思います。

-:その獲りたいG1、メンバーを見ますと、海外からの参戦もあって11歳まで幅広い年齢層が登録していますが、メンバー構成についてどんな印象をお持ちですか?

尚:やっぱり海外のレッドカドーですか。実績馬なのでね。ダービーで先着されたフェノーメノも出てきますのでね。レースのアヤもありますけど、まあ、実際負けてるんで。なんとかリベンジできたらいいかなと思います。

-:本当に多くの皆さんが応援してくださると思うのですが、先生にとりましては古馬をG1に送り出すのは今回が初めてとなりますが、送り出す気持ちというのはどんな感じですか?

尚:いやあ、ホントに贅沢な気持ちで一杯なんですけどね(笑)。本当にね、こういう古馬でG1に出れるってことは名誉なことであってね。ゴールドシップに関わる全ての人に感謝したいなと思っています。

-:この“黄金の船”の順調な進み具合には皆さん注目されてると思います。最後にゴールドシップのファンの皆さんにメッセージをお願いします。

尚:関西の京都で長丁場のレースなので、ゆっくりとゴールドシップを観戦して応援していただいたらありがたいなと思っております。