【ヴィクトリアM】友道師ヴィルシーナに「大きなタイトルを」

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12日(日)に行われるヴィクトリアマイル(G1)に出走予定のヴィルシーナ(牝4、栗東・友道厩舎)を管理する友道康夫調教師の一問一答は以下の通り(8日(水)、最終追い切り後)。

-:それでは、よろしくお願いします。ここに向けて逆算して使ったという大阪杯は、振り返ってみてどんな印象をお持ちですか。

友道康夫調教師:一線級の牡馬相手だったので、着順は6着だったのですが、内容的には満足しています。

-:非常に道中スムーズで最後も止まってはいないんですよね?

友:そうですね。最後ちょっと挟まれる場面がありましたので、一瞬ジョッキーが手を控えた分の着差だったと思うのですが、最後バテてはいないので大丈夫だと思います。

-:前走は久々のレース、プラス8キロで臨んだわけなんですけれど、その後の馬体の変化などはいかがですか。

友:前走一回使ったことで馬体も動きもスムーズになってきましたし、息遣いも良くなってきたと思います。

-:今回はマイル戦に臨むわけで、距離短縮に向けて中間の調整で何か気を使われたことがありましたら教えてください。

友:この馬は凄く精神的に落ち着いている馬なのでそれほど気は使っていないのですが、やっぱり久々のマイルということもありますので、中間一回ゲート練習などもやりました。

-:ゲート練習を含めまして中間の乗り込み状況はどうだったのですか。

友:先週はCWコースで結構しっかりと追い切って、今日の追い切りは坂路でソフトに仕上げました。

-:指示としてはどのようなことを与えられたのですか。

友:今日は併せ馬で終始馬なりに「オーバーワークにならないように」という指示はしました。

-:改めて動きの評価をいただきますといかがですか。

友:最後追ってはいないのですが「追えばすぐに反応しそうな感じだった」とジョッキーが言っていたので。僕が見ていても動きは良かったと思います。

-:今回の舞台はクイーンCを勝っている東京のマイルということで、そのあたりはどのようにお考えですか。

友:若干距離はもう少しあったほうがこの馬にはいいのですが、東京の直線は長いので、それは問題ないと思います。

-:今回はまた牝馬同士ということで、期待も非常に膨らむところではないですか。

友:そうですね。何とかいい競馬をしたいと思います。

-:非常に注目を集めます。レースに向けての抱負という形で最後に一言いただけますでしょうか。

友:去年は安定した成績を残せたのですが、やっぱり不完全燃焼の一年だったので、何とかひとつ大きなタイトルを獲らせてあげたいので。頑張ります。


-:(公式会見後に想定外の質問として)このレースが終わってからにはなりますが、ジェンティルドンナともう一度やらせたいという気持ちはありますか。

友:やっぱり僕もありますし、オーナーもあると思います。

【内田博幸騎手のコメント】
「前走の大阪杯は、休み明けで力んでいた感じの走りでしたけど、牡馬相手によく頑張ってくれたと思います。マイル戦を想定して気持ち良く前に行かせたので、それが今回生きてくれればと思っています。陣営からは順調にきていると聞いています。
オークスでは、伸びてこないかというような手応えでもキッチリと2着まできましたし、根性がある馬です。スピードもあるので、この馬の個性を壊さずに走らせれば、力は出してくれると思います。休み明けを叩いて、どれだけリラックスして走れるかが大事ですね。器用なタイプなのでマイルでも2400でも対応してくれますし、力を残しながら府中の長い直線に入っていければやれると思います。
これまでに道悪を経験しているので、もし天気が悪くなったときには、そのときの経験を生かしてほしいです。G1で2着が続いて勝負の厳しさを何回も味わっていますし、友道先生も悔しい思いをされているので、何とかこの馬でG1を勝ちたいと思っています」