中山巧者セキショウが逃げ切って秋華賞へ名乗り…紫苑S

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13年9月7日(土)、4回中山1日目11Rで紫苑ステークス(芝2000m)が行なわれ、吉田 豊騎手騎乗の6番人気・セキショウが優勝。勝ちタイムは1:59.3(良)。

2着には1馬身半差で2番人気・リボントリコロール(牝3、美浦・菊沢厩舎)、3着には7番人気・モモトンボ(牝3、美浦・栗田厩舎)が続いて入線。2着までの2頭が秋華賞の優先出走権を手にしている。
1番人気に支持されたマコトブリジャールは8着に敗れた。

セキショウ外枠から果敢にハナを主張。流れに乗るようにクロイゼリンチャン、マコトプリジャール、タプロームらも好位を追走。 3コーナーで逃げたセキショウの鞍上の手応えは、追っつけ気味になるも、後続が突き放される展開。ゴール前で追い込みもみられたが、セキショウが逃げ切り勝ちを決めた。

勝ったセキショウはこれまでにミモザ賞勝ちをはじめ、中山芝では<1-2-1-1>と安定。休み明けの前走は敗れたが、得意コースで巻き返し、秋華賞への優先出走権を手にした。
同馬はおじに高松宮記念勝ちのアドマイヤマックスがいる血統で、一昨年のセレクトセールで、2415万円で落札されていた。馬主は山岸 桂市氏、生産者は平取の坂東牧場。馬名の意味由来は「石菖(セキショウ)」。

1着 セキショウ(吉田豊騎手)
「できればハナを切りたいと思っていた。外枠だったが、内を見ながらすんなり行け、道中はリズム良く運べたよ。敵は切れ味のあるタイプ。馬場がいいし、そうペースは落とさずに、後続にも脚を使わせることができたね。当初から能力を感じていた馬が、秋になって期待どおりに成長している。大舞台でも持ち味を生かせるようにがんばりたい」

2着 リボントリコロール(菊沢隆徳調教師)
「速い時計での決着が不安でしたが、難なく対応してくれましたね。ジョッキーもうまく末脚を発揮させてくれました。春先のことを考えたら、見違えるように力を付けています。このまま在厩させ、秋華賞に向けてしっかりと態勢を整えます」

3着 モモトンボ(北村宏騎手)
「返し馬から状態の良さが伝わってきた。展開もぴったり。よく伸びてくれたよ。あと一歩。秋華賞に出させてあげたかった」

4着 トーセンアルニカ(内田博騎手)
「勝ち馬に流れが向いたし、想像以上に強かった。よくがんばっているし、これからの馬。イレ込みが激しい現状だからね。次につながる内容だったと思うよ」

5着 トロワボヌール(畠山吉宏調教師)
「テンションの高さを心配していましたが、ジョッキーがうまく乗ってくれました。いいポジションでスムーズに運べ、直線も見せ場は十分。秋緒戦としては上々の走りでしたよ」

6着 クラウンロゼ(三浦騎手)
「最後は距離が堪えたのかな。でも、一瞬、おっと思わせたし、能力を再認識できた。今後に向け、いい経験になったと思う」

7着 アドマイヤイチバン(戸崎騎手)
「イメージと違い、集中せずにだらだらした走り。力を付けているとはいえ、まだデリケートな面も残っているようです」

8着 マコトブリジャール(柴田大騎手)
「前走では周りに馬がいず、道中もリラックスできましたが、まだ危うさが残っています。気持ちが先走っていました。距離延長に加え、坂のあるコースも堪えましたね。もう少しふわっとさせることができたら」

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セキショウ
(牝3、美浦・杉浦厩舎)
父:シンボリクリスエス
母:ホーネットピアス
母父:サンデーサイレンス
通算成績:12戦3勝


本日の中山競馬場の写真:武田明彦


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