【フォワ賞】オルフェーヴルが余力十分の圧勝劇!悲願の凱旋門賞Vへ

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9月15日(日)、フランスのロンシャン競馬場で行われたフォワ賞(G2)(4歳牡・牝、総賞金:13万ユーロ、芝2400m)に日本からC.スミヨン騎手騎乗のオルフェーヴル(牡5、栗東・池江厩舎)と、武豊騎手騎乗のステラウインド(牡4、美浦・尾関厩舎)が参戦。

フォワ賞の昨年の覇者であり、凱旋門賞でも2着に惜敗したオルフェーヴルは、1枠からのスタート。キズナの帯同馬として渡仏したステラウインドがリードする展開を、道中は好位3番手を追走。ゆったりとしたペースで、馬群が終始、一団のままレースは進んだが、直線では開いたスペースから抜け出し、持ったままで進出。
逃げたステラウインドを交わすと、みるみるうちに後続を引き離し、スミヨン騎手もステッキを入れることなく、後ろを振り返る余裕をみせての圧勝。3馬身差の着差以上の力の違いをみせつけた。勝ちタイムは2.41.47(重)。

逃げたステラウインドも、オルフェーヴルには突き放されるも5着に粘った。2着はベリーナイスネーム(牡4、仏・A.ドゥミユール厩舎)、3着はピリカ(牝5、仏・A.ファーブル厩舎)。

昨年の英・愛ダービーを制したキャメロット(牡4、愛・A.オブライエン厩舎)は出走取り消し。G1レース3勝の実力馬ドゥーナデン(牡7、仏・M.デルザングル厩舎)は8着に終わっている。

勝ったオルフェーヴルは言わずと知れた日本の三冠馬。昨年はスランプを乗り越え、宝塚記念を制して挑んだ海外緒戦のフォワ賞を快勝。世界制覇に期待の集まった凱旋門賞では、直線で先頭に踊り出るも、よもやの大斜行で2着に惜敗。
帰国緒戦のジャパンカップでは、3歳牝馬のジェンティルドンナに2着に敗退。今年の宝塚記念も肺出血で回避など、幾多のアクシデントを乗り越え、今年も凱旋門賞に挑戦。世界制覇へリベンジを期したこの中間も、中間に外傷性鼻出血を負うアクシデントに見舞われるも、トラブルの影響を感じさせない走りをみせた。
同日に行われた3歳限定の凱旋門賞のステップレースであるニエル賞も、日本のキズナが制しており、日本の2頭のダービー馬が、凱旋門賞で注目を集める形となりそうだ。

馬主は有限会社 サンデーレーシング、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。馬名の意味由来は「金細工師(仏)」。所属するサンデーサラブレッドクラブでの募集価格は6000万円だった。

【スミヨン騎手のコメント】
「ペースは遅くて馬は行きたがっていたけど、折り合いは付きました。あまり早く先頭に立ちたくなかったので、直線を向いても我慢し、ゴーサインを出したら加速しました。日本の皆さんが凱旋門賞を勝つことが夢だということはわかっているので、それを実現したいです」

【池江泰寿調教師のコメント】
「位置取りは打ち合わせしませんでした。超スローペースでしたが、折り合いもしっかり付いていました。スミヨン騎手も苦い思い出があるでしょうから、直線で抜け出すのは『早すぎず、遅すぎずというタイミングで追い出す』と言っていました。本番に向けて見通しの明るいレースができたと思います」

オルフェーヴル(牡5、栗東・池江厩舎)
父:ステイゴールド
母:オリエンタルアート
母父:メジロマックイーン
通算成績:19戦11勝
重賞勝利:
12年宝塚記念(G1)
11年有馬記念(G1)
11年菊花賞(G1)
11年東京優駿(G1)
11年皐月賞(G1)
13年産経大阪杯(G2)
12~13年フォワ賞(G2)
11年神戸新聞杯(G2)
11年スプリングS(G2)





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