【京都大賞典】譲れない王座!ゴールドシップ万全の51秒1

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秋のG1路線へ向けた西の前哨戦、京都大賞典(G2)の追い切りが2日に行われた。

宝塚記念を制した春のグランプリホース、ゴールドシップ(牡4、栗東・須貝厩舎)がここから始動する。オルフェーヴル、キズナがフランスの地で注目を集める中、国内の主役は譲れない。

この日は2週前から栗東で調教をつけている内田博幸騎手を背に、毎日王冠に出走する同厩舎のジャスタウェイ(古馬オープン)との坂路での併せ馬。剛腕の内田騎手でさえも「引っ張りきれない」と語るほどの手応えで、4F 51.1-37.6-25.1-12.8秒の好時計を馬なりでマーク。僚馬に半馬身先着した。

「馬の重心が低くなって、ストライドが良い感じで走っていました。無理やり引っ張り殺すよりも、この馬の気持ちを考えながら、走りたいように走らせながら、行き過ぎないように、ということも考えながら、乗っていてあの時計だったので、馬自体は良い感じで来ていると思います。
休み明けでこなさないといけない精神力や、肉体的なものなど、馬自身が"走れる"と追い切りで証明してくれたのではないですかね」

こう主戦は評したが、追い切り内容としては、「今週はここまで時計をだすつもりがなかった」と本音が出たように、予定外の好時計となった。しかし、この時計はあくまで、この馬自身が出した時計だろう。内田騎手が常々「気持ちで走る馬」と語るゴールドシップ。その手綱が押されることは一度もなく、好調のサインといえそうだ。秋競馬の主役として、無様な競馬はできない一戦だが、初戦から戦闘態勢は万全だ。