【秋華賞】積極策のセキショウ「自分のペースで」

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9日、日曜京都11レース・秋華賞(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、紫苑ステークス1着のセキショウ(牝3、美浦・杉浦厩舎)は、助手を背に南ポリトラックコースで追われ、5F66.9-51.8-38.2-12.4秒をマークした。

【杉浦宏昭調教師のコメント】
「この馬は、前に馬を置いたときと置かないときでは体の使い方が違うと思えたので、前走はジョッキーにハナに行ってみてくれと話しました。ハナに行けると終いの脚の使い方が違いますし、前に馬を置かなければいいということが分かって良かったです。正直、前走の競馬では夏を越しての成長がそれほど感じられませんでしたが、先週くらいから動きが確実に良くなっていますし、それを見ると成長を感じますね。
先週は併せ馬で良い感じで動いていましたし、今週は輸送もあるので強い内容の稽古はいらないと思っていました。単走で馬が気持ち良さそうに走っていましたし、良い状態でレースに臨めそうです。これまで何度も輸送を経験しているので心配はしていませんが、体が大きく減らずに上手くクリアしてくれればと思っています。
素質があると思っている馬なので、春シーズンから強いメンバーと対戦させていきましたが、なかなか結果が出ず歯がゆい思いをしてきました。オークスも抽選で出られず残念でしたが、今こうして大きい舞台に行けるのでいいかなと思っています。自分の走りが出来れば、強い相手とも遜色がないかと思っています」

【吉田豊騎手のコメント】
「前走は、前に馬を置かずハナに行って自分のリズムで走った方が良いレースをすると先生から聞いていたので、上手く行ければ行こうかと思っていました。切れ味勝負ではキツいかなと思ってハナに行ってからも自分のペースで行きましたが、直線でももうひと踏ん張りして強い競馬をしてくれました。未勝利で勝たせてもらったときよりもゲートが速かったですし、二の脚も速く、他にも逃げたい馬がいるなかで逃げられたので、その辺りは成長しているなと思いました。
前走後は跨っていませんが、厩舎サイドからは良い感じできていると聞いていますし、仕上げはスタッフに任せています。どんなレースをするかはまだ先生と話していないので何とも言えませんが、前走が強い内容でしたし、自分のペースで行って後続に脚を使わせる形が理想かなと思っています。未勝利を勝ったときから大きい舞台に行けるのではと思っていましたし、G1クラスの強いメンバーとやるのは初めてですが、どれだけ通用するのか期待しています」