何だ、この強さは!オーシャンヒーローがぶっちぎりVだ!!

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13年10月27日(日)4回京都9日目5R 2歳新馬(芝1600m)

オーシャンヒーロー
(牡2、栗東・田所厩舎)
父:スクリーンヒーロー
母:エレガントマリー
母父:シャンハイ


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ゲートをジワっと出ていったオーシャンヒーロー。意外と他馬がもたつく間にドンドンと出ていく。ついてきているのが、フランキーバローズホッコーホウオウドリームスカイハイ。しかし4角が近づくと、前の2頭から後続が離れだしていく。オーシャンヒーローの逃げは直線に入っても衰えるどころか、ドンドンと後ろとの差が広がっていく。大差かと思ってみていたが、何とか9馬身差の着差でデビュー戦を快勝したオーシャンヒーローは、スクリーンヒーロー産駒である。これは今後も注目の種牡馬であろう…。


残念ながら東京競馬へ遠征中で、レースはオンタイムで検量室の後ろにあるインタビュー・ブースにあるPVと、グリーンチャンネルがある処での観戦であった。
京都も東京に負けず劣らずの好天気。画面で観る芝は最高に輝いて見えた。ゲートを出てスンナリと先手を取っていくオーシャンヒーロー。内からフランキーバローズがラチ沿いを上がってきてくる。アレット浜中Jがその後ろに続く。内のフランキーバローズが執拗に来ているせいなのか、少し内を開けながら先手を取っていくオーシャンヒーロー。ハタノデバットが好位4、5番手ぐらいを追走だ。どうしてこうグリーンチャンネルは先頭の馬を追わないのだろうかと、もどかしい程の映像が続く。離れた後ろを追走する馬が、馬券の対象になっているとでも思っているのだろうか。何で全体の映像を映さないのか!と、ここで怒っても仕方ない。
次に先頭の馬達が映った時には4角手前。スクリーンヒーローが先頭で、後ろが3頭が横並び。フランキーバローズ、ホッコーホウオウ、ドリームスカイハイの3頭が並ぶ。その後ろにハタノデバット。カーヴを廻ってきてオーシャンヒーローが先頭だが、やはり内ピッタリではない。馬場の3分処を廻ってきて直線へと入ってきた。

オーロラビジョンでチラっと後ろを確認する酒井学J。残り300を過ぎてもまだ追う気配も見せない。それでいて後ろとドンドンと離れていく。内のフランキーバローズを交してウィズアミッションが2番手に上がった時には、遥か向こうにオーシャンヒーローがいた。残り100あたりで右ステッキを1発入ったのは見えたが、後は判らぬ。内へもたれてでもいたのだろうか。しかしながら最後は強め程度の手応えで初戦を終えたオーシャンヒーロー。勝ち時計1.34.6はなかなか悪くないもの。

北海道市場で売買された馬の様だが悪くない買い物であり、この父の新馬勝ちを最近で2度ほど観た。注目の種牡馬ではなかろうか。まずは驚きのデビュー戦ではあった。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。