【皐月賞】池江寿師一問一答 スターダム「何とか無敗で」

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提供：重賞トレンドジャッジ

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4月20日(日)に行われる皐月賞(G1)に出走予定のトーセンスターダム(牡3、栗東･池江寿厩舎)を管理する池江泰寿調教師の一問一答は以下の通り。

●「何とか無敗で突き進んでいきたい」

－：続いて、トーセンスターダムに話を移していきます。3戦無敗で皐月賞を迎えます。まずはここまでの戦いぶりを振り返っていただけますか？

池江泰寿調教師：そんなに派手な勝ち方はしないんですが、きっちり勝つところが、この馬の能力の高さだと思いますし、デビュー前の調教から、(武)豊ジョッキーがダービーを勝たせるべく、ダービー向きの馬にする競馬を教えこんでいます。その中で、しっかり3連勝しているというは、大したものだと思いますよ。

－：僅かの差で勝つというところに、“まだ底が知れないな”と見方もありますが、そのように感じていらっしゃいますか？

池：ダービーを見据えて、色々と競馬を試していると、なかなか実戦で取りこぼしたりすることもあるんですが、それをきっちり勝っているのは凄いことです。

－：これまで戦ってきた舞台は全て京都で、今回は中山が初、多頭数のレースも初、関東への輸送も初となります。色々な課題が控えている皐月賞となりますが、その辺りはどう捉えていらっしゃいますか？

池：結構ハードルが高いですよね。三冠の中で、スターダムにとってはこの皐月賞が一番ハードルが高いなと感じています。

－：それでも、乗り越えられるだけの器の大きさがあるということでしょうか？

池：その可能性は十分ありますよ。

－：9日(水)の1週前追い切りでは、3頭併せの最後方から2頭を抜き去りまして、ラスト1Fは11秒8の好時計で最先着。今朝の最終追いも3頭併せで、最後は楽に1馬身抜け出したように見えましたが、どのような感触を得ていらっしゃいますか？

池：本当に反応も良かったですし、動きも反応もシャープでしたので、先週よりさらに良くなっているなという感じですよね。

－：気性面について、武騎手からのオーダーがきさらぎ賞の時にはあったと聞いていますが、その辺りも改善されているという感じでしょうか？

池：牧場のスタッフとも連携して、うちの厩舎のスタッフも引き続き入厩してからも、その辺の課題に取り組んできましたので、徐々に解消されてはきています。馬場入りなんかは、ファイティングポーズを取ることもありますが、キャンターに下ろしてからは凄くスムーズです。流れるようなキャンターで、見ていて成長しているなと思いますね。

－：トーセンスターダムに関しては、緩い馬場、雨予報についてはいかがでしょう？

池：きさらぎ賞も結構悪かったんですよね。特に前日なんかはかなり悪くて、当日は随分回復したんですが、京都にしては悪い馬場でした。ただ、今の中山の方が、雨が降るともっと悪くなるでしょうから、経験しているとはいえ、プラスにならないでしょうね。トビの大きい馬ですから。

－：多頭数のレース経験がなく、今回は馬込みの中での競馬となることも十分考えられると思いますが、その辺りに関して、何か調教で工夫されている点はありますか？

池：そういうことも想定してやってきました。多頭数といっても、18頭では調教はできませんが、調教でもまれることはしていますので、それが生きてくれればいいなと思います。

－：ディープインパクト産駒で、無敗で、そして武豊騎手を背に挑む皐月賞。ワクワクするところもあるのではと思います。

池：やっぱり、何とか無敗で突き進んでいきたいですね。

－：トーセンスターダムも非常にファンの多い馬です。皐月賞に向けての抱負をお願いします。

池：こちらはディープ産駒で、デビュー前から凄くファンの多い馬で、しかも鞍上は武豊騎手なのでね。無敗で来ていますし、ダービーまで、更には秋の菊花賞まで無敗で制してくれないかなと思っていますので、ぜひ一冠目、スターダムが勝つところを見に来てもらえればありがたいなと思います。よろしくお願いします。