【天皇賞(春)】キズナ・佐々木晶三師 一問一答「一戦一戦が勝負」

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5月4日(日)に行われる天皇賞(春)(G1)に出走予定のキズナ(牡4、栗東・佐々晶厩舎)を管理する佐々木晶三調教師の一問一答は以下の通り。

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●「一戦一戦が勝負」

-:息を切らしてコチラにいらっしゃいましたけど、非常に満足そうな表情ですね。たった今、CWコース、単走で調教が終わりました。その話からお願いしましょう。

佐々木晶三調教師:うん、変わらずいい動きでしたね。

-:時計を見ますと、先週とほぼ同じくらいでした。終いもCWで11秒台が出ましたね。

佐:それだけいい状態が続いていると思いますけどね。息の入りも良いですし、ボクがとった時計では11秒6でしたけどね。

-:これは、本当に予定通りにきているということでしょうか?

佐:予定通りというか、大阪杯のときに仕上げたのでね、そのまま行ければと思っていたんですけど、いい状態ですね。

-:その大阪杯なんですけど、凄い勝ちっぷりでしたね。

佐:そうですね。ボクも大概自信持って見ていたんですけどね。3コーナーのときに3秒遅れていたんで、“ユタカちゃん、ひょっとしたら外回りと内回りを間違えているのかな”と思ったんですけどね(笑)。

-:内回りで3秒差を挽回するのはなかなかできない芸当だと思うんです。

佐:上がりが57秒2ですかね。残り1000mが。まあ、スピードの持続力は凄いなと改めて思いましたね。

-:今回は3200mの天皇賞挑戦になります。

佐:大丈夫でしょう!やっぱり、ロンシャンのタフな馬場で2400mというのは、日本の3200mとちょうど同じくらいの距離かなと思うんですよね。それを2回使って1着、4着ですからね。大丈夫だと思いますよ。

-:血統的にも筋の通った馬でもあります。母系もファレノプシスから続く血統ということは、ナリタブライアンにも繋がるわけですよね。

佐:父がディープインパクトですからね。母系に関しては、そうなんですか?あんまり知りませんでした(笑)。

-:距離的には全く心配はありませんか?

佐:ないでしょう!


●「とにかく元気が有り余っている」

-:あとは、先週から始まった京都コース、かなりの高速馬場です。

佐:うん、大丈夫でしょう。それもね。

-:レコードが出るような馬場で、もし、大阪杯のような展開になると……というのも杞憂でしょうか?

佐:スタイルは変えないと思いますけどね。どれだけ離されていくかっていうのは、ジョッキーじゃないと分からないですけどね。

-:今回が大きな目標であることは間違いないかと思いますが、キズナという馬にとっては、あくまでも最終目標ではないと、そういう受け止め方をしているんですが、そのあたりいかがでしょうか。

佐:最終目標はどこか分からないですけど、とりあえず、一戦一戦がボクはG1だと思ってやってますのでね。

-:ましてや、天皇賞という大きなレースになりますね。

佐:ボクにしたら全部が大きいレースなので。大阪杯もG1と格付けしていましたからね。天皇賞だからどうのこうのはないですね。

-:残りまだ数日あります。日曜日のレースまで、あとやるべきことというのはどうでしょうか。

佐:とにかく元気が有り余っているので、落とされないように、放馬させないようにしなきゃいけないなと、気を引き締めてやっているんですけどね。

-:そういう状態というのは、これまであったのか、あるいはずっとそうなのか、そのあたりはどうでしょう?

佐:うーん……。この間の2月19日に帰ってきてから、すっごく元気が良くて、ツーパワーくらいアップしているんで。暴れ方が半端じゃないんでね。ちょっと怖いなと思うときはありますね。

-:それは今までにはなかったことですか?

佐:いや、ありましたけどね。まだ可愛らしいもんでしたけど。今はホントに力をつけているんで、ちょっとジャンプ力が凄くなっているんでね。落ちなきゃいいな、といつも思っているんですけどね。

-:そのあたりは馬体重がダービーに比べると20キロ増えていたあたりにも表れていると?

佐:そうですね。あんまり体重を気にしたことはないんですけど、やっぱりガッシリしたなという気はしますね。

-:数多くのキズナファンに向けて、改めて佐々木調教師から抱負をお願いします。

佐:一戦一戦、大事に仕上げているつもりなので。大事に仕上げていけば、力を発揮できる馬なので、いい勝負ができると思います。色々と距離不安とか囁かれていますけど、ボク自身は全然気にしていないので、大丈夫と思います。応援してください。