メイショウマンボは2着 ひと伸び足りず「絶好調時なら…」

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●14年5月18日(日) 2回東京8日目11R 第9回 ヴィクトリアマイル(G1)(芝1600m)

G1・3勝馬ながら3番人気に甘んじたメイショウマンボ(牝4、栗東・飯田祐厩舎)は直線で脚を伸ばすも、ひと伸びに欠けて2着に終わった。

レース前から落ち着き払った様子をみせていたが、返し馬は馬場へ先出し。昨年の桜花賞以来となるマイルの流れにも戸惑うことなく、好スタートをきって流れに乗ると、幾分ポジションを下げて、リズムを守るように徹した。直線では空いたインからスルスルと追撃するも、ゴール前では一杯。半馬身差の2着に屈した。

「ジョッキーもレース前から『内差しを狙うと』予定していた通り。上手に乗ってくれました」と飯田祐史調教師。敗れたとはいえ、産経大阪杯で7着の敗戦から中間は調整方法を試行錯誤するなど、馬体回復にも努めてきた陣営。その甲斐もあってか、見せ場のなかった前走からは型どおりの良化をみせた。

「現状ではよくがんばってくれた。昨秋当時のように絶好調なら勝っていたと思う。だいぶ良くなっているが、まだ馬体が薄い感じだからね」と武幸四郎騎手も状態面を敗因に挙げた。

「きょうは底力で走ってくれましたね。ジョッキーは『まだ上積みがある』と言っていましたし、一番良い時を知っているジョッキーと相談しつつ、立て直していきたいです」とトレーナー。次走の明言は避けたものの復調気配に手応えを滲ませた。

この馬の実績からすれば、高らかな復活宣言といえる結果ではないだろうが、転厩2戦目での巻き返しは、今年3月から厩舎を開業したばかりの若きチームにとっても。メドの立つものであっただろう。最強牝馬の復活はもう間近。更なる前進に期待が集まる。

【飯田祐史調教師のコメント】
「馬体重を戻すことはできたのですが、昨秋のデキに戻せなかったのは僕の力不足です。3冠を走りきって、年が明けたら走れなくなってしまう牝馬もいる中で、そうではないことを証明できたのは良かったのですが……」