【2回新潟】サザナミ…小平奈由木の注目新馬レポート

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サザナミ
(牝2、美浦・堀厩舎)
父:ディープインパクト
母:クーデンビーチ
母父:Peintre Celebre

稀代のスーパーホースであり、スタリオン入りしてからも日本競馬を牽引するディープインパクトの産駒。史上最速のスピードで勝ち鞍を量産している。現3歳でもハープスター(桜花賞)、ミッキーアイル(NHKマイルC)がG1を奪取。来春のクラシックへも大挙して臨むこととなろう。

母はアイルランド産のクーデンビーチ(その父パントレセレブル、英1勝)。英G2・ジムクラックSを制し、G1・愛ナショナルSでも2着したシャウィールが同馬の半兄にあたる。仏G1のコロネイションSなどに勝ったゴールデンオピニオンは祖母の半姉。グリーンファーム愛馬会に総額2600万円でラインナップされた。

社台ファームでの基礎固めは順調に進み、4月26日、山元トレセンへ移動。現地でも15-15を消化たうえ、6月19日、美浦に入厩した。7月3日のゲート試験をパス。テンションを上げすぎないよう、大切に育てられてきたが、馬なりでも反応の良さが目立つ。400キロ程度の小柄なボディーながら、中身はしっかりできている。父の仔らしくバネの利いたフットワーク。軽い芝で切れ味を発揮しそうなイメージを受ける。

8月3日(日)、新潟の牝馬限定・芝1400mにスタンバイ。戸崎圭太騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。