伏兵ピンクブーケが一気の末脚で差し切り勝ち…中山新馬

12月7日(日)、4回中山2日目6Rで2歳新馬(芝1800m)が行なわれ、吉田豊騎手騎乗の9番人気・ピンクブーケ(牝2、美浦・小西厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:53.6(良)。

2着には1馬身半差で1番人気・マイネルサージュ(牡2、美浦・鹿戸雄厩舎)、3着には1馬身1/4差で10番人気・フォギーボトム(牡2、美浦・土田厩舎)が続いて入線した。

ローレルロケッツが先頭に立ち、主導権を握る。フォギーボトム、マーブルヒルら先行勢がかたまりとなって追走。ピンクブーケは後方3番手と控えるかたちで道中を進めていく。新馬戦らしいスローペースからレースを動かしたのはマイネルサージュ。4コーナ手前から外を捲りながら、先頭に肉薄。直線に入り、そのまま突き抜けるかに思われたが、脚を使った分か、ジリジリとしか伸びてこない。各馬決め手を欠く中、大外から強烈な末脚を見せたのはピンクブーケ。メンバー最速の上がりで一気にゴール板を駆け抜けた。マイネルサージュはなんとか2着まで。接戦となった3着争いはハナ差でフォギーボトムが制した。

勝ったピンクブーケは兄弟馬に5勝を挙げたスピリタス、ビンテージチャートがいる血統。その両馬を彷彿とさせる末脚を見せてのデビュー勝ちとなった。馬主は有限会社キャロットファーム、生産者は安平町のノーザンファーム。馬名の意味由来は「母母名の一部+ワインの熟成によって生まれた香り(ワイン用語)」。

1着 ピンクブーケ(吉田豊騎手)
「いかにも切れそうなタイプだと思っていました。まだ非力でフラフラするところがあるので、道中は馬の後ろでガマンさせました。外に出してからは良い感じでしたし、やはり切れましたね」

2着 マイネルサージュ(柴田大騎手)
「勝ち馬が切れましたね。この馬も上手に走っていますし、追ってからもしっかり反応してくれました。良いレースが出来ました」

3着 フォギーボトム(江田照騎手)
「陣営の話では、攻め馬で走るときと走らないときがあるようです。今日も返し馬のときは気が入っていない感じで大丈夫か、と思っていましたが、ゲートを出てからはしっかり走ってくれました。オンオフのきく馬ですね」

4着 ローレルロケッツ(横山典騎手)
「攻め馬にも乗って、気難しいところがあるなと感じていたので、今日はハナに行きました。道中も他馬を威嚇したり難しいところを見せていました。このペースで行けたので、もう少し頑張ってほしかったですね」

5着 レッドオランジュ(三浦騎手)
「落ち着いていましたね。トモが緩い分、ヨーイドンになったとき泡を食った感じになりましたが、トモがハマってからは良い走りでした。競馬を覚えてくればやれると思います」

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ピンクブーケ
(牝2、美浦・小西厩舎)
父:メイショウサムソン
母:ピノシェット
母父:Storm Cat

ピンクブーケ

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