【中日新聞杯】良なら巻き返し必至 実績最上位ヒットザターゲット

11日、中日新聞杯(G3)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。重賞3勝のヒットザターゲット(牡7、栗東・加藤敬厩舎)は坂路で終い重点に追われ、4F54.7-39.0-25.2-12.8秒を計時。前走の小倉大賞典は12着という、よもやの大敗を喫したが、清生調教助手は「間隔も詰まってるし、追い切りはこれで十分。この時間帯で1F12秒8ならいいですよ」とその表情に曇りはなく、動きを見ても、疲れやデキ落ちはない。

2年前の覇者として挑んだ小倉大賞典は後方のまま、全く見どころのない12着。ただし、これには明確は敗因があって「前走はあの雨に尽きます。疲れるほど走ってませんでしたから」と清生調教助手は苦笑い。ひと叩きされた今回は実績上位馬として真価が問われる一戦となる。

「一度、実戦を使った効果は見込めますよ。馬体の張りも良くなっていますからね。ハンデは仕方ないけど、良馬場なら違った競馬ができていい」と状態面には何ら不安なし。あとは気まぐれな春先の空模様だけ。天気予報は何とも微妙なものとなっているが、開幕週で良馬場となれば、その実績が黙っていないはずだ。