【フラワーC】未知の魅力十分! サトノフラリッシュ

18日、フラワーC(G3)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、新馬戦1着のサトノフラリッシュ(牝3、栗東・南井厩舎)は、川島信二騎手が騎乗して坂路へ。3歳未勝利のタマモエトワールをパートナーにラストまでビッシリ追われると4F54.0-38.9-25.6-13.0秒で同時入線を果たした。

南井克巳調教師は「調教の感じは良かったね。うん、一度使った効果も見込めると思うよ。ただ、今回は一気に相手も強くなるからね。相手強化、初コース。初の長距離輸送……。この条件でどんな走りができるか、かな」と慎重な姿勢を見せるが、スッと先手を取ってそのまま押し切るデビュー戦の内容はなかなかのもの。未知の魅力はたっぷりで、東に押され気味の関西馬が、ここで意地を見せるか。


フェアリーS2着のローデッド(牝3、栗東・荒川厩舎)は助手を背に、坂路で終い強めに追われて4F54.0-39.2-25.6-13.0秒をマーク。時計は地味に映るが、攻め駆けしないこの馬としては上々のもので、力を出せる態勢は整っている。

佐藤調教助手も「単走で追い切ったし、時計はこんなものかな。うん、まずまずの動きだったし、悪くないよ」と仕上がりに納得の様子。今後の課題は気性面で、「レコードで勝ったぐらいだし、力は秘めていると思うけど、なかなか難しいところのある血統だからね。それにヨーイドンの競馬になるとどうかな。上手に立ち回ってきてほしいね」とクラシックに向けて試金石の一戦。兄姉に重賞ウイナーがいる良血でその走りが注目される。