【POG】土曜中京新馬・トレセン直送トーク

●7月11日(土) 3回中京1日目5R 2歳新馬(芝1600m)

芝のマイル戦ということで血統的にも楽しみな馬が揃った注目の一戦。まずはディープインパクト産駒の3枠3番シルバーステート(牡2、栗東・藤原英厩舎)。コンビを組む福永祐一騎手とは3度併せ馬の調教に跨がっていずれも先着。

「疲れから微熱が出たこともあるけど、その影響は全くない。ここ2週のCWでは素軽くて、いい動きをしてる。馬体のバランスもいいし、先々まで楽しみな馬です」と田代調教助手。鞍上もかなりのお気に入りで、来春のクラシックも視野に入れている。

8枠9番のステイゴールド産駒アドマイヤリード(牝2、栗東・松田博厩舎)は小柄な牝馬だが、こちらも川田将雅騎手が騎乗した最終追い切りでは古馬を相手に大きく先着。活気ある動きが光っている。

松田博資調教師は「時計が出やすい馬場だったにせよ、いい動きをしていたな。ここまで順調にやれてる。この血統(父ステイゴールド)だが、大人しい。あとは実戦にいって力を出してくれたら」と手応え十分。

現在関西リーディング5位と好調・松永幹厩舎の7枠8番オーバーカム(牡2、栗東・松永幹厩舎)も攻め気配は上々。父はネオユニヴァース、鞍上は先週新馬勝ちしたエスティタートと同じ武豊騎手で2週連続のデビューVを狙う。

松永幹夫調教師は「今週もびっしりやりました。最後はちょっと甘くなりましたが、動きは悪くない。まだ幼い面もありますが、前向きなところがいい。仕上がりもいいですよ」と満更ではない表情。何とも不気味な存在だ。

M.デムーロ騎手鞍上の6枠6番ホイールバーニング(牡2、栗東・牧田厩舎)は注目の新種牡馬ヴィクトワールピサ産駒。

「調教も十分に積んできたし、今週も古馬と互角に動きました。馬力のある走りで中京の馬場も苦にしないと思う。いい素質を感じさせてくれます」とは牧田和弥調教師。オーナーの市川義美氏は父、母もともに所有したゆかりの血統。攻め馬でもなかなかの瞬発力を見せている。



●7月11日(土) 3回中京1日目6R 2歳新馬(ダ1400m)

先週6勝と絶好調のC.ルメール騎手を背に新馬勝ちを狙うのは3枠5番レガーロ(牡2、栗東・大久龍厩舎)。父Bernardiniの産駒にはサトノプリンシパル、アメリカンウィナーといったオープン馬がいる。

「ひと追い毎に馬体も締まってきたし、動きにもシャープさが出てきいました。パワーもあるし、血統からもダートは合いそうですよ」と高野調教助手は色気たっぷり。大久保龍厩舎はこの馬が2歳世代のトップバッターとなる。

今年1月の交流重賞・TCK女王盃で3着に入ったソーミラキュラスを姉に持つ6枠12番ソーディヴァイン(牝2、栗東・西村厩舎)。姉は3歳の8月に遅いデビューだったが、妹は1年以上早くデビューを迎える。

西村真幸調教師は「スピードがあるし、併せ馬でも相手と馬体が合うとしっかり伸びる。いい根性があります。仕上がりもいいですよ」と上々の感触。父キンシャサノキセキ産駒は先週シュウジがデビューV。それに続くことが出来るか。

4枠8番ゴブレット(牝2、栗東・宮本厩舎)は兄姉4頭のうち3頭が勝ち星を挙げていて、1つ上の半兄ジャストザヨコハマは新馬勝ちを果たしている。

「行きっぷりも良くなってきたし、ひと追い毎に動きが良くなってきてる。今週も楽に先着してたでしょ。初戦から動けそうだよ」と宮本博調教師。鞍上にM.デムーロ騎手を迎えて楽しみな船出だ。

3枠6番バデル(牡2、栗東・中村厩舎)は祖母に名牝ファレノプシスがいるクロフネ産駒。最終追い切りは古馬を相手に大きく時計を短縮してきた。

長谷川調教助手は「坂路でソコソコの時計を出せてるし、いい脚力がありますよ。若干、追い足りないとこはあるけど、悪くない仕上げで臨めます」とマズマズのジャッジ。その上昇度は侮れない。

今年まだ勝鞍がない坪憲厩舎の3枠3番アムロタイプ(牡2、栗東・坪憲厩舎)はシャア、セイラといった地味ながら堅実な兄姉がいる期待の一頭。

「調教は十分に積んできたし、速い時計も出ています。血統的に短距離のダートも合うと思うし、初戦から期待しています」と坪憲章調教師は熱く語っている。