CW79秒台は伊達でない タガノミルキーが叩き合いを制す!

タガノミルキー

15年7/12日(日)3回中京4日目5R 2歳新馬(芝1400m)

タガノミルキー
(牝2、栗東・鈴木厩舎)
父:タガノゲルニカ
母:タガノプレジール
母父:スウェプトオーヴァーボード
母父:Numerous

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前半の3ハロンが36秒。上がりの3ハロンも36秒フラットと、イーブン・ペースでの決着となった。2番手を進んだクリノセゴビアと3、4番手を進んだタガノミルキーの2頭がラスト1ハロンから抜けだして叩き合いとなった。牝馬勢が上位を占める様に、仕上がりが早いのもあろうか。
同じ牝馬で1番人気のレッドアマビリスは、何かもうひとつ走れ切れてない感じで、馬を気にしたりと若さだけが目立ってもいた。


スタートで一番にいい出だったのがクリノセゴビアで、次いでがタガノミルキー。内からアレッチが先頭となって行く。楽な手応えで追走するクリノセゴビア。逆にタガノミルキーの方はフワフワした走り。それでも4角ではクリノセゴビアの外へ並びかける。しかしコーナーワークがあまり上手くなく、外へ張り気味。楽な手応えのクリノセゴビアは、手前を替えず鞍上が促す様な仕草。
そして追いだしたラスト300。ステッキを入れてラストの仕上げをする2頭だが、じわじわと外のタガノミルキーが前に出たのがゴールだった。3着には4角で内の4、5番手をいい感じで追走していたアッフェルリズムだった。タガノミルキーはCWで79台で動いていた。父がタガノゲルニカである。

失礼ながら、タガノゲルニカを覚えていない。iPadで調べてみたが、それでも思いだせない。5連勝目が平安Sを勝った馬である。
そんな時に、タイミング良く池添兼師から電話が入る。タガノゲルニカを管理していた師である。《芝でも走れたが、脚元が丈夫でなくてダートへと転向。鈴木孝厩舎でこの産駒は前にも勝っているとも》で調べてみた。2012年、6月阪神の新馬戦でタガノハピネスが1200芝でデビュー勝ちをしていた。今後のためにも頭に入れておいた方がいいかも。
サラブレットはブラッドスポーツである。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。