【マイルCS】フィエロ 昨年2着のリベンジへ「今がピークに近い」

11月22日(日)に行われるマイルCS(G1)の最終追い切りが、18日、栗東トレセンで行われた。
追い切り後、フィエロ(牡6、栗東・藤原英厩舎)を管理する藤原英昭調教師の一問一答は以下の通り。

●今がピーク 今年こそ悲願を

-:昨年の惜しい2着から一年が経ちました。リベンジの時が来ましたね。

藤原英昭調教師:そうですね。去年は本当に悔しい思いをしたので、今年は「なんとか」という思いで、(馬を)造っています。

-:この一年、今年こそはという思いで鍛えてきたということですが、一年で変わった部分があれば教えてください。

藤:やはり馬は一つ歳をとっていますから、どうかな、という思いもありながら造ってきました。しかし、大事に使ってきたので、そういう意味では若々しいですし、去年よりももうひとランク上にいけているのかな。そう思っています。

-:フィエロの完成形に達した、近づいたと思っていいですか?

藤:能力的にも身体的にも今がピークに近いのでは。そう思っています。

フィエロ

2着惜敗となった昨年の巻き返しに意欲を燃やす藤原英師


-:その6歳秋を迎えて、去年と同じくスワンSからの始動となりました。

藤:今回に向けては良いレースだったと思いますよ。

-:直線に向くまで手綱が動くことなく、末脚を確かめる意味では、このレースに繋がる内容だったということですね。

藤:ミルコもこれが初騎乗だったので、どういう感触で、どういうレースが理想だったのか。そういう意味でも色々と課題を持って臨んだ結果、良い答えを持ってゴールしたかと思います。

-:レース後、デムーロ騎手とはお話をされましたか?

藤:だいたいイメージ通りとも言っていましたし、マイルCSは距離が延びますから、その分、乗りやすいかなとは言っていましたね。

●好走パターンのサイン

-:今日の最終追い切りですが、坂路で52秒台、ラスト12秒台というタイムでした。どうご覧になっていましたか?

藤:ちょっと雨が降って、馬場が重たかったのですが、いの一番に乗って、馬にも負担の掛からないように乗りました。いつも鮫島(良太)ジョッキーが乗ってくれていますが、鮫島ジョッキーが「良い」と言えば、まず走ってきますからね。最終ジャッジを聞きましたが、「良い」と言っていましたからね。こちらのイメージ通りきているのではないかと思います。

-:ということは、レースにも自信を持って送り出せると。

藤:こちらの作り手と調教、鮫島ジョッキーの答えが一致した時はある程度は走りますからね。自信を持って挑めるのではないかと思います。

フィエロ

鮫島良太騎手が最終追い切りに騎乗 鞍上も合格点を与えたとのこと


-:去年も2着でしたが、コース設定もこれ以上ないコースですよね。

藤:京都の外回りで坂を下れる条件はフィエロにとっては非常に良いと思います。

-:2年前にトーセンラーでマイルCSを勝たれていますが、トーセンラーも京都コースは得意でした。トーセンラーとフィエロ、走り方などで合致する部分はあるのでしょうか?

藤:同じディープ産駒ということ、トーセンラーも体質、特に後肢が弱かったので、坂を利用できるというのはね。絶対能力はどちらもありましたから、それを最大限活かすという意味では、京都の下り坂はすごくプラスに働くと思います。

-:展開面はある程度、前目でもレースはできると思いますし、前走のように後方からでも競馬ができると思います。どのように思い描いていらっしゃりますか?

藤:去年は福永騎手が内枠から上手く乗ってくれましたが、枠によって、作戦は立てられる馬なのでね。イメージとして、どう乗ればパフォーマンスが上がるのか、作戦を決めたいと思います。

-:フィエロのG1初勝利を願っている沢山のファンもいると思います。ファンへ向けてのメッセージもお願いします。

藤:ここまでいつも善戦で頑張ってくれて、感謝はしていますが、陣営としてはG1をとらせてあげたい馬なので、目一杯仕上げて栄冠を与えたいです。