【NHKマイルC】ともに前走は重賞2着 G1でワンツー狙う斎藤誠厩舎2騎

4日、NHKマイルC(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、毎日杯2着のアーバンキッド(牡3、美浦・斎藤誠厩舎)は、H.ボウマン騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F83.2-67.7-53.0-39.1-13.5秒をマークした。

【斎藤誠調教師のコメント】
「前走は関西への遠征もありましたし距離も1800で少し長かったですけど、ジョッキーが上手くレースを運んでくれました。勝ったかというところでしたが、勝ち馬が強かったですね。それでも力は見せてくれましたし、折り合って終いも生かせて収穫は十分ありました。

レース後はノーザンファーム天栄に放牧に出して、ここを目標に逆算して厩舎に戻しました。今日の追い切りは、前の馬についていって終いを少し伸ばすように指示しました。ボウマン騎手も、リラックスして走れていたしこちらの指示に反応してくれる、良い状態だと思うと言ってくれましたしお墨付きをもらいました。最初の頃はゲートでガタガタしていましたが、それもなくなってきましたし1戦ごとに課題を克服してきています。全体的に体もしっかりしてきて、どんな競馬でも出来るところが強味だと思っています。

今回は東京のマイルになりますが、広いコースの方がいろいろ考えて運べますし馬にとって良いと思います。ジョッキーも名手なので、しっかり作戦を練ってくれると思います。良い状態でG1に向かえますし、流れに乗って良い末脚を見せてくれればと思っています」

アーバンキッド

アーバンキッド


前走、ニュージーランドT2着のストーミーシー(牡3、美浦・斎藤誠厩舎)は、嘉藤貴行騎手を背に(レースでは江田照男騎手が騎乗予定)坂路コースで追われ、4F55.8-40.0-25.7-12.5秒をマークした。

【斎藤誠調教師のコメント】
「前走は、いつも走っていた1200から1600に延びて距離を不安視するところもありましたが、自分としてはマイルは良い条件だと思って使わせてもらったので、好結果を出せて良かったです。最後の直線で迷惑をかけてしまったことは本当に申し訳ないと思っていますし、次はしっかり対応していきたいと思います。

未勝利を勝つまでに時間がかかりましたし、500万でも強い相手に負けて前走は半信半疑でしたが、能力があることは分かっていましたし重賞でも楽しみでした。前走後は、本番までのレース間隔も短いですし厩舎に置いてここを目標に調整してきました。以前に骨折したことがあるので坂路中心になりますが、今日も坂路で前に馬を置いて終いを伸ばす調教をしました。雨で馬場が重いなか終い1ハロンの時計も良かったですし、調教とレースが直結する馬なので良い状態を確認できて良かったです。

1回使って良くなっていますし、一発狙えるのではないかという雰囲気もあるので、その辺りに期待します。以前に新潟で負けていますが、左回り自体は問題ないと思います。この馬の母親も開業当初にミルファームさんから預けていただいて、能力はありましたが、屈腱炎で引退してしまいました。この馬も母親の良いところを受け継いでいますし、勝ち気でもヤンチャ過ぎずにクレバーなので今後も楽しみです。今回はG1で流れも今までとは違うと思いますが、上手く脚を溜められればと思います」

ストーミーシー

一発を狙えるデキというストーミーシー(左)