【阪神大賞典】和田騎手「被災地の力に」ナムラクレセントが重賞初V

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11年3月20日(日)、1回阪神8日目11Rで第59回 阪神大賞典(GⅡ)(芝3000m)が行なわれ、和田 竜二騎手騎乗の3番人気・ナムラクレセントが優勝。勝ちタイムは3:04.4(良)。

2着には3.1/2馬身差で1番人気・コスモメドウ(牡4、美浦・畠山重厩舎)、3着には6番人気・モンテクリスエス(牡6、栗東・松田国厩舎)が続いて入線した。

レースはコスモラピュタが、大方の予想通りハナ。ナムラクレセントが2番手、コスモメドウが3番手。ユッタリとした流れだったが、隊列は縦長。 最終コーナーに差し掛かるところで、コスモラピュタが後続にリードを広げようとするも、ナムラクレセント、コスモメドウ、ゲシュタルトが追撃。 直線に向いて、先に抜け出したナムラクレセントが、先頭に躍り出ると、後続をグイグイ突き放して、重賞初タイトルを勝ち獲った。

勝ったナムラクレセントは、07年12月にデビュー。3歳時に9番人気ながら菊花賞で3着など、産駒数が決して多くないヤマニンセラフィム産駒の中でも、目立った成績を残していたが、古馬になってからも、一昨年の本レースでや鳴尾記念で3着はあったものの、これが重賞初勝利となった。
馬主は奈村 信重氏、生産者は静内の八田ファーム。馬名の意味由来は「冠名+三日月」。 騎乗していた和田竜二騎手は、今年の重賞初勝利で、JRA重賞は通算27勝目。管理する福島信晴調教師は、07年の毎日杯以来、約4年振りの重賞制覇で、JRA重賞は通算9勝目となっている。

1着 ナムラクレセント(和田騎手)
「自分の競馬をしようと心掛けていました。引っ張ってくれる馬がいたので、後ろをけん制せずに力まず走らせることができ、2番手でも折り合えました。4コーナーでも反応がありましたし、最後まで頑張ってくれました。以前は乗り難しいところがありましたけど、乗りやすくなってきて長丁場でも力を出せるようになりました。競馬を開催してお客さんも来てくれていますし、被災地の方の力になれるよう、これからも頑張りたいと思います」

2着 コスモメドウ(松岡騎手)
「掛かると聞いていましたが、3番手で上手く折り合えましたし、内容は完璧だったと思います。早めに前を捉まえに行きましたけど、勝てずに残念です。馬はまだ良くなると思います」

3着 モンテクリスエス(川田騎手)
「気分を損ねないように乗って、終いを生かすレースをしました。良く伸びていますよ」

4着 コスモラピュタ(丹内騎手)
「向正面の残り1000mくらいから後ろを離そうと思って乗りましたけど、意外と付いて来られていました。最後まで良く頑張っていますし、ハマれば面白いかもしれません」

6着 ゲシュタルト(藤岡佑騎手)
「折り合いは付いていました。速い脚を使えるタイプではないので、もっと前目の競馬をしても良かったかもしれません。良い馬なので、展開ひとつでチャンスは来ると思います」

7着 マカニビスティー(北村宏騎手)
「芝自体は大丈夫そうでした。スタートも普通に出たので、リズム良く走らせました。距離もこなせたし、頑張ってくれたと思います」

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ナムラクレセント
(牡6、栗東・福島信厩舎)
父:ヤマニンセラフィム
母:サクラコミナ
母父:サクラシヨウリ
通算成績:26戦7勝



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