【オールカマー】アーネストリーが圧倒的人気に応えて快勝

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11年9月25日(日)、4回中山6日目11Rで第57回産経賞オールカマー(GⅡ)(芝2200m)が行なわれ、佐藤 哲三騎手騎乗の圧倒的1番人気・アーネストリーが好位追走から直線、危なげなく抜け出して優勝。春のグランプリホースの貫禄を見せつけた。勝ちタイムは2.11.2(良)。

2着には1馬身半差で6番人気・ゲシュタルト(牡4、栗東・長浜厩舎)、3着には2番人気・カリバーン(牡4、美浦・河野厩舎)が続いて入線した。

勝ったアーネストリーは6月の宝塚記念以来の一戦。中間、札幌記念を捻挫で回避するアクシデントはあったものの、単勝オッズ1.4倍の圧倒的人気に応えて秋緒戦を難なくものにしている。次走は10/30天皇賞(秋)を予定。馬主は前田 幸治氏、生産者は新冠のノースヒルズマネジメント。馬名の意味由来は「本気で」。

1着 アーネストリー(佐藤哲騎手)
「札幌記念を前にして捻挫するアクシデントがあったけど、ごく軽い症状。いったんしっかり仕上げたぶん、ここに向かうにあたっての調整は楽だった。ファンのみなさんは違う位置取りを想像していたかもしれないけど、普通にゲートを出て、馬任せにアーネストリーらしい走りをさせようと思っていたよ。当然、完調手前でも、馬が完成の域に入っているから、無理のない競馬ができ、無理せずに勝てたね。国内のGⅠへ、さらに来年は海外遠征も視野に入れて、大きな夢を抱いてがんばっていきたい」

(佐々木晶三調教師)
「タップダンスシチーのときもいろいろ小さなトラブルがあったけど、GⅠ馬ならGⅡで負けたらあかんって言い続けてきた。勝ててほっとしたね。捻挫はごく軽い症状だったとはいっても、一度、函館競馬場でピークに仕上げ、鳥取県の大山ヒルズに放牧に出し、また栗東に戻ってから中山へという臨戦過程。体重が減っているのは想定内だったよ。天皇賞・秋へのステップを考えた場合、毎日王冠から中2週ではレース後に反動が大きい馬だけに酷。ここしかないと思った。だから、状態が本物でないのを承知で使ったんだ。これで70%くらいなのを本番では100%に持っていける。直線の長い東京だと、この馬は飽きてしまう傾向があり、ブエナビスタは強敵だけど、力をつけているので楽しみがふくらむ。年内は天皇賞、有馬記念の2戦になると思う。来年は招待されればドバイへ行きたいし、凱旋門賞へも挑戦したいね」

2着 ゲシュタルト(藤岡佑騎手)
「終いはしっかり伸び、収穫があった一戦になったとはいえ、イメージと違う内容。出遅れてしまったよ。アーネストリーを負かすつもりでいたのに、勝負できなかった」

3着 カリバーン(蛯名騎手)
「勝ち馬をマークしてレースをした。まだ良化途上だから、ここまでやれれば合格点。よくがんばっているよ。どちらかといえば東京向きだしね」

4着 コロンバスサークル(小島良太調教助手)
「早めに仕掛けながら差し返すシーンがあり、一瞬、夢を見ましたよ。強い内容ですし、女の子なのによく健闘しましたと思います」

7着 ムラマサノヨートー(田辺騎手)
「そう負けてはいません。展開次第では重賞でもやれる馬です」

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アーネストリー
(牡6、栗東・佐々晶厩舎)
父:グラスワンダー
母:レットルダムール
母父:トニービン
通算成績:21戦10勝
その他の重賞勝利:
11年宝塚記念(G1)
10年札幌記念(G2)
10年金鯱賞(G2)
09年中日新聞杯(G3)


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