「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月27日 東京11R 青葉賞(G2)
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本命馬◎ショウナンラプンタ(7人気) 2着
人気薄を自信の本命推奨!
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土日の重賞ダブルで制覇!
【アイビスサマーダッシュ】本格的な夏を告げる直線競馬
2016/7/26(火)
★土曜福島11R 白河特別◎$本命馬&お宝馬 キングハート 5番人気 4着 これはもう運がないのひとこと。スタートでいきなり座り込んだところでゲートが開き、1頭だけ3,4馬身もの出遅れ。1200mでは致命的なトラブルだったが、かつ大外をブン回しながら差の無い4着。まともなスタートなら、勝っていたはず。
★日曜中京11R 中京記念(G3)◎本命馬 ピークトラム 6番人気 2着 完璧なレース運び、直線は勝ったと思わせたが、ガリバルディの強襲にわずかに屈した。しかし前に行った馬の中で掲示板に載ったのはこの馬だけ。重賞となると中京マイルに限られてきそうだが、つまりは来年も出てきたら狙いたい。
$お宝馬 カレンケカリーナ 14番人気 6着 終始好位を立ち回り、直線入ったところではこれは馬券になりそうとワクワクさせてくれたが、最後は力負け。よく走ってくれた。重賞では牝馬限定戦でないと苦しいか。しかしその内どこかで穴を出しそう。
【今週のポイント】
いよいよ新潟出張がこの夏もスタート。幸い週末は好天で、前日に夕立さえなければ馬場を気にせず、純粋にスピード比べのアイビスサマーダッシュ(G3)が見られそうだ。
この重賞は牝馬優勢が明らかで、今年も多数エントリー。その中で、去年の勝ち馬ベルカントが、斤量1キロ増だけで出走できるのは大きい。前走CBC賞との比較では1.5キロも軽くなる。連続好走は濃厚だろう。
ただし、勝ち切れるかというと、今年は他にもそそられる牝馬が何頭かいる。思い切ってそちらに本命を打つかどうか、思案のしどころだ。
また、以前ほど直線競馬では外枠有利に偏らなくなってきてはいるが、ことアイビスSDについては、外枠有利は歴然。枠順も加味して、最終決断を下したい。
【次回の狙い馬】
土曜・福島11R 4着 キングハート
理由は上記の通りだ。1600万でも全く問題なし。ローカル向きで、次走どこの場でも。
日曜・中京5R 3着 ピスカデーラ
新馬戦だった。出遅れから徐々にポジションを上げ、直線入口でも良い手応えだったが、直線は左はモタれてしまい、体勢を立て直しつつの追いで、伸び切れなかった間に上位2頭に差し込まれてしまった。最後はまた差し返していただけに惜しかった。次走小倉なのか新潟なのか分からないが、小倉よりは新潟ベターか。ただいずれにせよ、小倉1800mでも新潟マイルでも主役不動だろう。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。