「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月27日 東京11R 青葉賞(G2)
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本命馬◎ショウナンラプンタ(7人気) 2着
人気薄を自信の本命推奨!
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土日の重賞ダブルで制覇!
【関屋記念】意外と前残り
2016/8/9(火)
★土曜新潟11R 越後S◎本命馬 モルジアナ 1番人気 8着 先行できたが粘れず。かなりカリカリしていたのは休み明けが響いたか。そして心配したように、牡馬に伍しての55.5キロ(実質57.5キロに相当)は、酷暑だっただけに、やはり荷が重かったのかもしれない。
$お宝馬 パイメイメイ 9番人気 3着 こちらは期待に応えて激走してくれた。ゴールでは2着届いたと思ったが…。能力高く、舞台次第では今後も。
★日曜小倉11R 小倉記念(G3)◎本命馬 アングライフェン 3番人気 9着 いつになく出が悪く、後方から進む。向正面入ってすぐに大マクリを仕掛けて2番手、直線は先頭へ並びかけたが、さすがに仕掛けが早すぎて息切れ。手前が変わらずに止まってしまった。
陣営が懸念していた輸送は、馬体重についてはプラスでクリアしていたが、1週前に栗東で強く追って当週現地で軽めという調整過程は、馬に影響が出た可能性はある。
$お宝馬 クランモンタナ 11番人気 1着 しかし、このお宝馬がまさにお宝の大激走をやってのけてくれた。こちらを本命にできないのは反省点だが、とりあえずホッとしている。
【今週のポイント】
関屋記念は、日本一長い新潟外回りの直線を使うマイル戦だが、意外と前に行った馬が1頭は連対するケースが、近年大半を占めている。前に行けて速い上がりを使える馬、これを見つけるのが第一のテーマだろう。
差し馬では、もちろん高速上がり対応ができて、しかも野芝適性の高い馬。在来や古目の牝系には要注意だ。去年の1,2,3着馬も揃ってエントリーしており、メンバーレベルも上がっている今回は、見所いっぱいの高レースになりそうだ。
【次回の狙い馬】
土曜・小倉2R 4着 レッドクライム
前半はモタついたが、4角でエンジンかかり、直線は前残りの流れをジワジワ追い上げてきた。短い小倉の直線でここまで押し上げてくれば、切れは合格点。
次走も1800m、もしくは2000mでも良し。阪神へ移っても問題なしだ。
土曜・札幌6R 4着 クードヴァン
休み明け。前半先行も、ペースがかなり厳しくなり、直線は止まるかと思われたが、追い込み、マクリ勢が上位を独占するなか、最後は差し返す構えを見せて4着健闘。休み明けを考えればかなり価値がある。
28日の1800mの未勝利戦あたりに出てきたらチャンス濃厚。もしくはスーパー未勝利まで延ばしても面白いはず。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。