「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月27日 東京11R 青葉賞(G2)
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本命馬◎ショウナンラプンタ(7人気) 2着
人気薄を自信の本命推奨!
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土日の重賞ダブルで制覇!
【セントライト記念】お宝馬探しがすべて
2016/9/13(火)
★土曜中山11R 紫苑S(G3)◎本命馬 ヴィブロス 3番人気 2着 3コーナー過ぎで急激に下がってくる馬に後続が突っかかり、雪だるま式に不利が重なった中で、最も大きな被害を受けていた内の1頭。大きく躓きながらも、外へ出してリカバーするや、坂を苦にせずグイグイ伸びた。ビッシュより内容は濃く、まともならもっと際どい勝負になっていたのは間違いない。権利が取れて何より。ビッシュと共に本番も楽しみだ。
$お宝馬 ファータグリーン 9番人気 7着 前半は後方も、権利取りのために大マクリのギャンブル。後ろの大混雑を尻目に4角先頭に並びかけて直線に入り、これはハマったかと思わせたが、坂で止まってしまった。ただバッタリとはきておらず、力量は示している。今後地道に出世していきそうな予感。次走まず勝ち負け。
★日曜中山11R 京成杯オータムH(G3)◎$本命馬&お宝馬 ダンスアミーガ 8番人気 11着 道中のポジションは先行好位だったが、前に行った馬が全滅しているように、見かけの数字よりもかなり厳しい展開だったのだろう。着順は2ケタになってしまったが、4着馬とは0秒4、3着馬とは0秒6差。流れ1つだった。
【今週のポイント】
セントライト記念は、新潟で行われた一昨年を除くと、ダービー最先着馬は不振の傾向が強く、該当馬が勝ち切る場合は、ナカヤマフェスタ(宝塚記念制覇、凱旋門賞2着)、フェノーメノ(天皇賞春連覇、3歳馬で天皇賞秋2着)と、のちに破格の活躍を見せるほどの能力を秘めていた馬となっている。
今年の該当馬はディーマジェスティ。もちろん現時点で上記の馬に肩を並べられるかどうかは分からないわけだが、皐月賞、ダービーの内容を見れば、そうなる可能性はかなり高いのではないだろうか。ズバリ、相手探しのレースとなりそうだ。
しかしこれが難解。夏の上がり馬か、春の実績馬を信じるか。過去のセントライト記念の戦績を見れば、新潟での条件戦活躍馬が1頭は馬券になる年が多いというのが1つのポイント。お宝馬探しに集中すべきレースと決め打つつもりだ。
【次回の狙い馬】
日曜・阪神11R 8着 1度使われたが、まだ走りが重い感じ。ハイペースながら前に付けていないとどうにもならない展開でもあり、後方からジリジリになって脚を殺されたのは仕方ない。想像していた以上にビッグアーサーが強すぎた。
次走本番のスプリンターズSは外差しも利いている中山、叩き3走目で今度こそ上位だろう。ビッグアーサー逆転は厳しいだろうが、ほどよく人気も落ちそうで、ヒモ穴に。
日曜・阪神12R 6着 今回は折り合いを重視してか後方からの競馬。直線は大外へ持ち出し、追いまくったが切れ負けし、5,6頭交わしただけに終わってしまった。おそらく、坂もこたえたものと思われるし、外も伸び辛い感じの速い芝だった。
京都で3角から早めに仕掛ければ、おそらく最後までシッカリ伸び切れるはずで、500万なら突破できるとみる。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。