「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月27日 東京11R 青葉賞(G2)
-
本命馬◎ショウナンラプンタ(7人気) 2着
人気薄を自信の本命推奨!
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
-
本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土日の重賞ダブルで制覇!
【オールカマー】同一距離重賞に注目
2016/9/20(火)
★土曜中山12R 3歳上500万下 ◎本命馬 ロードインスパイア 2番人気 13着 ハイペースではあったが、2,3着馬が同様の位置から粘っているだけに、この馬の力量を考えるとハイペースでバテたとは考えづらい。気性面でムラなのかもしれないが、あまりにもバテ方が急激だっただけに、何かあった可能性もある。いずれにせよ、能力の半分も走れていない。
$お宝馬 ジュンゲル 12番人気 7着 スタートからほぼ同じような位置取りを回ってきただけ。ただ、失速してはおらず、相手次第では次走以降、穴を空ける感じは出ていた。福島1150あたりが持ち場なのかもしれない。
日曜中山11R セントライト記念(G2) ◎本命馬 ディーマジェスティ 1番人気 1着 能力通り。着差はわずかだったが、前哨戦としてはこんなもので、勝ち切れたことに意味がある。次走菊花賞へ向けて視界良好。
$お宝馬 ステイパーシスト 6番人気 10着 終始後方という消極的なレース運びで、そのまま前も捕まえられず。ただそれ以前に、能力もまだまだだった感が強い。いくら新潟組と言え、500万勝ちでは通用しないレースなのだろう。
【今週のポイント】
日曜中山のメインレースはオールカマー。この重賞は、意外とスタミナへの指向性が強く、また同一レースや、同距離重賞でのリピート傾向が出るレースである。
つまりは同じオールカマーのリピートはもちろん、宝塚記念、エリザベス女王杯を筆頭に、アメリカJCC、京都記念、京都新聞杯、セントライト記念での連対経験馬には要注意ということ。
今回は、今年の宝塚記念1着馬マリアライト、去年の宝塚記念2着馬カレンミロティック、去年のアメリカJCC勝ち馬クリールカイザーが該当する。
これに去年の有馬記念馬ゴールドアクター、ベテランのサトノノブレスが絡むことになる。夏の上がり馬も登録馬には見当たらず、数頭の争覇圏にある馬の中での絞り、序列がカギとなりそうだ。
【次回の狙い馬】
日曜・中山7R 4着 中団から直線ジリジリと伸びただけに終わってしまったが、本質はどうやら左回りベターという判断でよさそうだ。
次走はおそらく東京。1300でも1400でも血統的には問題なく、今度は勝ち負けになりそうだ。
日曜・中山9R 6着 1200mは少し忙しい。今回は太めでもあり、明らかに次走を見越しての叩きだったフシもある。
次走は地元京都での1400、あるいは東京へ遠征しての1400mだろう。どちらにせよ、次走こその狙いとみた。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。