「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月27日 東京11R 青葉賞(G2)
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本命馬◎ショウナンラプンタ(7人気) 2着
人気薄を自信の本命推奨!
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土日の重賞ダブルで制覇!
【スプリンターズS】1強か混戦か
2016/9/27(火)
★土曜中山11R セプテンバーS◎本命馬 マルヨバクシン 4番人気 3着 持ち前の立ち回りの巧さで頑張ったが、1200mにしては異例のスローペースで、逃げた上に51キロのクードラパンは差し損ねてしまった。力は出せており、展開の綾である。
$お宝馬 アドマイヤイナズマ 10番人気 12着 終始2番手、直線では先頭に並びかけ、これはと思わせたが、そこから粘れず。この楽な流れで踏ん張れなかったあたり、地力が足らないか、コンディション面が厳しいということだったのだろう。
★日曜中山11R オールカマー(G2)◎本命馬 マリアライト 2番人気 5着 直線までのレース運びは完璧。ただ、そこから追っても伸びずで、去年のオールカマーのリプレイを見るようだった。休み明けは全くダメなタイプということなのだろう。
$お宝馬 クリールカイザー 4番人気 4着 平均ペースで後続が息を入れられない展開に持ち込めたが、他馬が早めに上がってきて苦しくなってしまった。自分のレースはできており、仕方ない。
【今週のポイント】
秋のG1第1戦、スプリンターズS。今年はG1馬4頭が揃った。中でもセントウルSの圧倒的な勝ち方により、高松宮記念の覇者ビッグアーサーに人気は集中しそうだ。
だが、心配な点がないわけではない。初の中山、枠順でどこを引くか、破格な走りを前哨戦でしたことから来る反動…。不安ありとするなら、一転して大混戦となる。
ポイントは、一昨年の改修工事以降、秋の中山は時計が出過ぎない馬場になっていて、しかもある程度なら、外目からの差しも届くようになっていること。底力が問われるコースとなっていて、今年は例年以上の雨の多さも相まって、おそらく良馬場でも1分8秒台前半に収まると見られる。このような馬場では、勝ち切るのはマイルでも通用するタイプ、そしてヒモ穴に短距離専門でもパワー重視の血統の馬が飛び込んできそうだ。
馬場適性が最も重要視されそうで、水曜公開予定の有力馬診断ではその辺を読み込んで頂ければと思っている。
【次回の狙い馬】
日曜・中山6R 6着 地方でのレベルはここでも通用するもので、今回も注目していた。出負けからマクリ上げるような強引なレースになってしまって、終始大外を回らされたが、最後までバタバタにならず踏ん張っていた。
距離も長すぎた感。東京2100がベストだろうが、1700mまでなら、場を問わず押さえてみたい。
日曜・中山7R 7着 いかにも休み明けというレース内容。先行して直線で伸び負けしてしまった。いかにもここを叩いてで、次走こそだろう。ただ次と目される東京マイルよりは、新潟1400mあたりがベストのように思うのだが…。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。