「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月27日 東京11R 青葉賞(G2)
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本命馬◎ショウナンラプンタ(7人気) 2着
人気薄を自信の本命推奨!
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土日の重賞ダブルで制覇!
【菊花賞】スタミナorスピード
2016/10/18(火)
★土曜東京11R 府中牝馬S(G3) ◎本命馬 マジックタイム 2番人気 2着 ゆったり目の流れとあって、いつもより前目に付け、直線でも伸びてはきたが、一瞬切れて前に出たクイーンズリングと違い、ジリ伸びだった分、前に出られてしまい、差を詰められなかった。力は出している。
$お宝馬 ハピネスダンサー 9番人気 12着 番手の位置取りはよかったと思うが、外へ出してしまい、終始ロス。ただそれだけでは片づけられない負け方。ここでは能力不足、しかも東京向きではなかった。こちらの見立て違いで、重賞ではローカルG3でないと厳しいだろう。
★日曜京都11R 秋華賞(G1)◎本命馬 ヴィブロス 3番人気 1着 完勝。予想していた以上に余裕の勝ち方だった。次走予定されているエリザベス女王杯でも有力だ。
$お宝馬 エンジェルフェイス 11番人気 16着 逃げられなかった時点で終わりだった。せっかく最内枠を引いたのに、中途半端な競馬だった。
【今週のポイント】
菊花賞展望では、3000mへの適性が毎年フィーチュアされるが、道悪にならない限りは、近年はスタミナは2400mをこなせれば問題無しで、むしろスローからのラスト5F、4F勝負、後半のスピードの持続力勝負となりつつある。
つまりは一瞬の切れに長けたタイプよりも、スピードを維持できる馬に分が出てくると言えよう。裏を返せば、いくらスタミナがあっても、スピードがないと厳しいレースに変貌したということになる。
水曜に更新予定の有力馬血統診断では、今の菊花賞に適したタイプはどれなのか、これをレース適性の項目で、もちろんスタミナは距離適性の項目で採点しようと思っている。
そしてもう1つ、これは以前から菊花賞血統として知られるあの種牡馬の血が入っているかどうかも重要だ。今年も該当馬あり。その辺もチェックしていただきたい。
【次回の狙い馬】
日曜・東京4R 4着 新馬戦。出遅れ、後方待機から直線では内目の狭いところを捌いて伸びてくるが、ゴール前で寄られて立ち上がってしまった。あれがなければ2,3着は間違いなくあった。できれば次走も1800mで。
日曜・東京5R 10着 休み明けで22キロ増、いかにもここを叩いてからという感じだったし、3コーナーで大きな不利も受けていた。これなら次走は一変しそう。次走は福島1150でも、東京1300,1400でも問題なしの血統。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。